オホーツク管内にあるT牧場の事務所の一角にある棚は
ミニチュア農機と牛や酪農グッズで飾られています。
これらのミニチュアは、愛着のある農機のものを集めたものだそうです。
写真をよく見ると、農機の横にはロールも置かれています。
棚に直接置かず、緑の敷物をするところにも
Tさんのこだわりを感じます。
酪農家さんのみならず、
牛や農機など、自分の好きな置物で事務所などを飾ると、
見ているこちらも気持ちが良くなります。
月: 2012年5月
細断紙
ようこその気持ちを一口の牛乳に込めて
先日訪れた中標津町で泊まった某旅館にて、
食事の際に、一口サイズの小さなコップ一杯の牛乳が添えられていました。
このコップには「Welcome MILK ようこその気持ちを一口の牛乳に込めて」と書かれています。
使われていた牛乳は、中標津町の「なかしべつ牛乳」です。
食事に添えられた一口の牛乳に、おもてなしの心を感じました。
この一口の牛乳は、根室地区酪農対策協議会が牛乳の消費拡大を目的に、
水やお茶の代わりに牛乳を提供する「根室Welcome MILK」というもので、
中標津町だけではなく、根室管内のさまざまな飲食店が参加しているそうです。
同協議会が、参加する飲食店に週2本の牛乳を、
25週(約半年)に渡り配布しているとのことです。
今回訪れた中標津町内では、50を超える店舗が参加しており、
最近では、配布される本数に限らず、
通年で牛乳を出す店舗が増えてきたとのことです。
大規模でも細かなところに目が行き届く
十勝管内のN牧場は、経産牛609頭、未経産牛426頭、年間出荷乳量約6000tと大規模です。
搾乳牛舎はフリーストール5棟(うち1棟の半分は乾乳前期)です。
搾乳牛群は、経産の泌乳初期群、初産の前期群、泌乳中期群、泌乳後期群に分けて管理しています。
(初産の前期以降は泌乳中期群で合流する)
N同牧場の発情発見や異常牛の発見はすべて、スタッフ全員の目で行なわれています。
朝の搾乳終了後、スタッフ全員が手分けして(1群に2-3人ずつ入って)、1頭1頭を見て歩きます。
その際、各スタッフは専用手帳を携帯して、気になったことは漏らさず書き込んでおきます。
その専用手帳を見せてもらいました。
1頭ごとに、牛番号、耳標、生年月日、牛名、分娩日、子牛の性別、群移動、子宮回復や黄体の状況、発情発見状況、授精状況、分娩予定日、病歴などが細かく書き込まれています。
この手帳を見れば、「いつ、どのような状態のときに授精したのか?」と聞かれても、その場で即座にわかるそうです。
※詳しくはDairy Japan 6月号で。