江別市などの酪農家および関係者や関係企業などがメンバーの「江別酪農研究会」が22日の晩に、開催されました(事務局=石狩農業改良普及センター)。
今年度・第1回目の内容は、コーン新除草剤学習会。
除草剤を研究・開発している企業の専門家に来てもらい、道内各地での試験効果をスライドで紹介してもらいました。
Qいつ頃から効果が現れ、どれくらいの期間で枯らせるのか? Q効きにくい雑草はあるのか? Q散布後に雨が降った場合の影響は? Qいつ散布すれば良いか? Q他の除草剤と混用できるか?などを説明してもらいました。
その後、普及センターからも、コーン新除草剤の解説が行なわれました。
同会では試験圃を設け、現地研修会も予定しています。
投稿者: ItoHiroshi
子牛の死廃:分娩事故が66%
北海道NOSAIの家畜共済事業統計で、平成24年度年の子牛の死廃率を見ると、胎児死(子が死んで生まれる)が61%、新生児死(生まれたときは生きていたが、その後に死亡)が5%、腸炎が10%、肺炎が5%、奇形が2%などであり、いわゆる分娩事故が約66%を占めています。
このことから、乳牛生命のスタートとなる「お産」に、大きな危険が潜んでいることがわかります。
帯広畜産大学・臨床獣医学研究部門の石井三都夫准教授は、「分娩事故率〔(胎児死+新生児死)/分娩数〕が5%を超える農場の分娩管理には問題がある」と言い、その多くは難産であると指摘しています。
そして難産の原因は、産道の狭小、胎子過大、胎子失位、子宮捻転などであることから、以下に注意することを強調しています。
・寝起きのしやすい分娩房。
・しっかり分娩監視する。
・早すぎる交配は避ける。
・自然分娩を心がける(早すぎる助産をしない)。
・第2破水から初産で2時間、経産で1時間待ってから介助する。
・過度の牽引はしない。
※写真は3月18日付けDJニュースで既報「十勝酪農フォーラム2014」での石井三都夫准教授。
※関連:電子書籍「分娩事故を防ぐためのポイント」石井三都夫著、Dairy Japan 刊
「給飼」と「エサ寄せ」を自動で同時に
だから神は農家を作った(和訳)
2月23日で既報の「だから神は農家を作った」を、
照井英樹氏〔酪農学園大学 講師(非常勤)〕が翻訳してくださいました。
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そして8日目。
神は自らが作り給うた楽園を見おろし、こう言った。
「世話をする者が必要だ」
だから神は農民を作り給うた。
神はこう言った。
「空が暗いうちに目を覚まし、乳を搾り、一日中畑仕事をし、また乳搾りをし、夕食が終わってから出かけ、夜中過ぎまで学校の役員会の会合をする。そんなことができる者が必要だ」
だから神は農民を作り給うた。
神はこう言った。
「若牛を押さえつけるような強き腕を持ち、その腕で自分の孫を抱きかかえるような繊細さを持つ者が必要だ。
ブタを追い集め、轟音をとどろかせる機械を操り、腹ペコで家へ帰っても奥さんの友人たちが帰るまで昼食をじっと我慢し、彼女たちが帰る時にも 穏やかに『お気をつけて。またどうぞ』とほほ笑む者が」
だから神は農民を作り給うた。
神はこう言った。
「馬のお産のために徹夜ができる者が必要だ。そして、その仔馬がすぐに死んだとしても、静かにその死を看取り、涙を拭いて上を向き、『来年また頑張ろう』と言える者が。
斧を磨き、その柄を固い木から削り出し、蹄鉄を打ち付け、乾草ベールのトワインからロープやモクシ、オーバーシューズを編み上げられる者が必要だ。
播種や収穫シーズンには、一週間が終わっても40時間以上働き続け、トラクター腰痛に耐え、その後またすぐに72時間働き続ける者が」
だから神は農民を作り給うた。
「でこぼこ道を長時間 トラクターに乗り続け、雨雲が見えたら倍のスピードで牧草を運び、隣で困りごとがあったら、畑の真ん中に自分のトラクターを置いたまま助けに向かうような者が必要だ」
だから神は農民を作り給うた。
神はこう言った。
「大木を切り倒し、ベールを軽々と担ぐ力持ちでありながら、仔羊を抱き上げ、子豚に哺乳し、孵ったばかりの雛鳥の世話や、牧草を刈るときに怪我をしたヒバリを見つけたら、モアーを止めて足に添え木をするような優しさの持ち主が必要だ。
深く、真っ直ぐ耕起し、角もきちんと耕す。ディスクをかけ、種を播き、雑草を取り、エサをやり、繁殖をし、草を集め、羊毛を紡ぎ、ミルクフィルターを取付け、フィーダーを補充し、ヘトヘトに働き続けた一週間を終え、10km以上も離れた教会に来る者が。
ソフトだが強い絆で家族をまとめ上げる者が必要だ」
「ある日息子が、父親がしてきたのと同じことをして一生を過ごす決心をしたとき、それを聞いて笑い、ため息を一つつき、目を細め、無言の笑顔を以て息子に応える者が」
だから神は、農民を作り給うた。
だから神は農家を作った
Dairy Japan 3月号「海外だより」で紹介されているように、
米国で昨年、最も優れている広告(CM)として選ばれた一つが、
車メーカーのクライスラー社の標記だったそうです。
以下のYouTubeで見ることができます。