根室管内T牧場の一室です。
洗って乾かした、きれいな軍手が、とてもキチンと並べられているで、写真を撮らせてもらいました。
「うちのお嫁さん、几帳面だからね」と、おしゅうとめさんが嬉しそうに教えてくれました。
投稿者: ItoHiroshi
リサイクル砂のベッド
Dairy Japan 6月号「オンファーム」に、富良野市の(有)藤井牧場が一昨年に導入した「リサイクル砂のベッド」の様子をご紹介しています。
「砂のベッド」を利用している牧場は、まだ少数ながら北海道内にあり、過去にも取材してご紹介しました。
しかし、この「リサイクル砂のベッド」は初めてです。
「リサイクル砂」は、リサイクル装置である「サンド・マニュア・セパレーター」(McLanahan社製)により95%リサイクル(回収)されます。
ベッドの砂入れは専用機材(バケットサイドシューター)で、リサイクル砂をすくってきて飛ばし入れます。
砂を入れたら専用レーキで丁寧にならします。
牛達は、「リサイクル砂のベッド」で超リラックスして反芻しています。
「砂のベッド」のメリットは周知のとおりですが、
藤井さんは、「6~7産の牛達がスッと立つのを見ると、砂はすごいと改めて思う」と絶賛しています。
さらに、「飛節のスレや腫れは、あっという間になくなった」「パーチングしている(横臥を躊躇して、ベッドに前肢を乗せて長時間立っている)牛をほとんど見なくなった」とも話していました。
コースレップ(カウ・フリー)
Dairy Japan 5月号「海外だより/北欧」で紹介されている「コースレップ」。
スウェーデンの5月は牛の放牧解禁の時期で、その模様を見ようと、家族連れの観客で牧場はいっぱいになるそうです。
以下のYouTubeアドレスで「コースレップ」を見ることできます。
http://youtu.be/bZ9wHXJbKyM
コーン新除草剤学習
江別市などの酪農家および関係者や関係企業などがメンバーの「江別酪農研究会」が22日の晩に、開催されました(事務局=石狩農業改良普及センター)。
今年度・第1回目の内容は、コーン新除草剤学習会。
除草剤を研究・開発している企業の専門家に来てもらい、道内各地での試験効果をスライドで紹介してもらいました。
Qいつ頃から効果が現れ、どれくらいの期間で枯らせるのか? Q効きにくい雑草はあるのか? Q散布後に雨が降った場合の影響は? Qいつ散布すれば良いか? Q他の除草剤と混用できるか?などを説明してもらいました。
その後、普及センターからも、コーン新除草剤の解説が行なわれました。
同会では試験圃を設け、現地研修会も予定しています。
子牛の死廃:分娩事故が66%
北海道NOSAIの家畜共済事業統計で、平成24年度年の子牛の死廃率を見ると、胎児死(子が死んで生まれる)が61%、新生児死(生まれたときは生きていたが、その後に死亡)が5%、腸炎が10%、肺炎が5%、奇形が2%などであり、いわゆる分娩事故が約66%を占めています。
このことから、乳牛生命のスタートとなる「お産」に、大きな危険が潜んでいることがわかります。
帯広畜産大学・臨床獣医学研究部門の石井三都夫准教授は、「分娩事故率〔(胎児死+新生児死)/分娩数〕が5%を超える農場の分娩管理には問題がある」と言い、その多くは難産であると指摘しています。
そして難産の原因は、産道の狭小、胎子過大、胎子失位、子宮捻転などであることから、以下に注意することを強調しています。
・寝起きのしやすい分娩房。
・しっかり分娩監視する。
・早すぎる交配は避ける。
・自然分娩を心がける(早すぎる助産をしない)。
・第2破水から初産で2時間、経産で1時間待ってから介助する。
・過度の牽引はしない。
※写真は3月18日付けDJニュースで既報「十勝酪農フォーラム2014」での石井三都夫准教授。
※関連:電子書籍「分娩事故を防ぐためのポイント」石井三都夫著、Dairy Japan 刊