初妊牛が分娩後、スムーズに搾乳ロボットに入る秘訣とは

20161118blog

根室管内のOファームは今春からロボット搾乳に移行し(搾乳ロボット2台)、頻回搾乳の好結果を得ています(平均乳量1万2000kg超)。

同ファームはロボット搾乳に移行するにあたり、前もって、若い牛群構成にして準備してきました。
それが奏功し、全頭が適応しました。
しかも「馴致にもほとんど苦労なく、意外とスムーズに適応した」とのことです。
したがって順調に搾乳牛頭数は増えていて、計画は前倒しで好調推移しています。

同ファームでは、初妊牛も分娩後、スムーズに搾乳ロボットに入ります。
その秘訣の一つに、乾乳後期群でのフィードステーションの利用があります。

乾乳後期群ではフィードステーションを利用して、分娩時には配合飼料3~4kg/日となるように増し飼いしているのですが、それと並行して、フィードステーションは初妊牛にとって、「入れば配合飼料を喰える」という行動学習となり、「搾乳ロボット内で配合飼料を喰いに行くトレーニングとして役立っている」とのことです。

※詳しくは、本日発売の Dairy Japan 12月号で。

製造業の現場ノウハウを~その2~

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10月7日付け当ブログの続編です。
オホーツク管内のG牧場は、製造業の現場ノウハウをうまく活用しています。
『3定(定置・定物・定量)』の徹底も、その一つです。
飼料、添加剤、薬品、消耗品などは、とくに『3定』がしっかりしていないと、生産性および作業性がダウンしてしまいますよね。
そして、それらの資材が配送されてきたとき、納品場所の指示がしっかりしていないと、配送屋さんも牧場スタッフも、双方が困ってしまいます。
そこでG牧場は、配送屋さんに納品場所を示す、わかりやすい表示板を、牛舎の外壁に掲げています。
これでスムーズに、所定の場所に、所定の資材が、所定の数量で、納品されます。
※詳しくは、好評発売中のDairy Japan 11月号で。

製造業の現場ノウハウを

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オホーツク管内のG牧場には、スタッフがわかりやすいように工夫された作業マニュアルが、各所に掲げられています。
写真入りで、頭に入りやすいものです。
これは、「誰がやっても同じ作業工程となり、なおかつムダを防ぎ、コスト削減となるように」という、製造業の現場ノウハウだそうです。
ベトナム語で書かれた作業マニュアルもありました。

繁殖成績が好調な理由とは

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繁殖管理を担当し、自ら人工授精をして好成績をあげている十勝管内のAさん。
授精後は必ず、子宮収縮状況、発情粘液状態、授精具合などの個体情報をパソコンに打ち込んでおき、それを次回の授精時で自分なりの参考資料にしています。
複数頭を一度に授精する際は、その場で紙にメモしておき、後でパソコンに、モレなく、きちんと打ち込みます。
こうした几帳面さも、繁殖で好成績を生む要因でしょう。

※詳しくは来週発売のDairy Japan 10月号「ルポ特集/受胎率アップへの挑戦」で。

『搾乳牛は繋ぎ飼養、乾乳牛はフリーストール飼養』であれば

20160826ブログ

このたびの度重なる台風により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

さて、飼養密度(過密飼養)が生産性や事故などに関連し、乾乳牛群ではとくにそれが大きく影響することは周知のとおりです。
北海道オホーツク管内のM牧場は、『搾乳牛は繋ぎ飼養、乾乳牛はフリーストール飼養』です。
こうした飼養スタイルの場合はとくに、群移動に伴い乳牛の強弱が顕著に表われることから、飼養密度に注意が必要だとMさんはいいます。
そこでMさんは、12ベッドのフリーストール乾乳牛舎を四つに区切って、一つの牛群を小さくし、さらに「1区画(=3ベッド)には2頭まで」という飼養密度にして好成績を得ています。
「1区画3頭にすると極端に事故が増える」とMさんは言います。

※詳しくはDairy Japan 9月号のルポ特集で。