オホーツク管内のG牧場には、スタッフがわかりやすいように工夫された作業マニュアルが、各所に掲げられています。
写真入りで、頭に入りやすいものです。
これは、「誰がやっても同じ作業工程となり、なおかつムダを防ぎ、コスト削減となるように」という、製造業の現場ノウハウだそうです。
ベトナム語で書かれた作業マニュアルもありました。
投稿者: ItoHiroshi
繁殖成績が好調な理由とは
繁殖管理を担当し、自ら人工授精をして好成績をあげている十勝管内のAさん。
授精後は必ず、子宮収縮状況、発情粘液状態、授精具合などの個体情報をパソコンに打ち込んでおき、それを次回の授精時で自分なりの参考資料にしています。
複数頭を一度に授精する際は、その場で紙にメモしておき、後でパソコンに、モレなく、きちんと打ち込みます。
こうした几帳面さも、繁殖で好成績を生む要因でしょう。
※詳しくは来週発売のDairy Japan 10月号「ルポ特集/受胎率アップへの挑戦」で。
『搾乳牛は繋ぎ飼養、乾乳牛はフリーストール飼養』であれば
このたびの度重なる台風により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
さて、飼養密度(過密飼養)が生産性や事故などに関連し、乾乳牛群ではとくにそれが大きく影響することは周知のとおりです。
北海道オホーツク管内のM牧場は、『搾乳牛は繋ぎ飼養、乾乳牛はフリーストール飼養』です。
こうした飼養スタイルの場合はとくに、群移動に伴い乳牛の強弱が顕著に表われることから、飼養密度に注意が必要だとMさんはいいます。
そこでMさんは、12ベッドのフリーストール乾乳牛舎を四つに区切って、一つの牛群を小さくし、さらに「1区画(=3ベッド)には2頭まで」という飼養密度にして好成績を得ています。
「1区画3頭にすると極端に事故が増える」とMさんは言います。
※詳しくはDairy Japan 9月号のルポ特集で。
8台ロボット搾乳で『農場HACCAP』を取得 Kalm角山
搾乳ロボット8台で生乳生産を急増している株式会社Kalm角山(北海道江別市、百瀬誠記代表取締役)が7月に、『農場HACCP』の認証を取得した。
農場HACCPとは、生産物の安全を保証するために、畜産農場が自らの飼養衛生マネジメントシステムを構築するもの。平成21年に農水省から『畜産農場における飼養衛生管理向上の取組認証基準(農場HACCP認証基準)』が公表され、平成24年から認証制度が開始された。今年6月までに認証を取得した酪農場は全国で12軒しかない。
●年間5600t出荷目標は1年前倒しで達成見込み
Kalm角山は、サツラク農協(札幌市)の組合員5戸によって平成24年に設立され、昨年(25年)8月に稼働した。480頭収容のフリーストール牛舎に、国内最多となる8台の搾乳ロボットを装備し、従事者は10人(事務含む)、現在の搾乳牛頭数は360頭となった。
平成30年度にフル生産の年間5600tの生乳出荷を目標としていたが、その予定は早まり、来年(29年)度に1年前倒しで目標達成される見込みとなっている。
●HACCP構築でスタッフ全員が一つに
「われわれの日頃の作業は、各々の経験や感覚に基づいたもので、いわば職人的な部分もあった。しかし、それら一つ一つをHACCP構築のために文書化していくことで、自分が今まで行なってきた作業を見直し、全員で統一することができた」と川口谷専務取締役。
さらに「構築が進むにつれてスタッフ全員の意識も向上し、全員で一つの方向に向かって歩んでいるという感覚が強まった」と手応えを語る。
●搾乳ロボットの円滑稼働・効率化にも一役
「ロボット搾乳は、とかくロボットに任せ切りになりがちだが、今回のHACCP構築で、搾乳ロボットを円滑に、そして効率良く動かしていくための作業工程を明確にすることもできた」と川口谷専務は言う。
さらに、「HACCPとは構築することが目的なのではなく、いかに遵守するかが一番大切だ」として、今後もスタッフ・ミーティングや勉強会を継続していくという。
そして、「HACCP認証を活かした生乳の付加価値化を考え、サツラク農協乳業プラントを通じて、消費者とつながっていきたい」と語る。
ズボラではありません
「自分はズボラな性格なのですが……」と言う根室管内のOさん。
いえいえ、これを見れば几帳面であることがわかります。
TMRセンター利用組合員のOさんは、圧縮梱包されて毎日配送されるTMRを朝晩2回に分けて給飼しています。
そして余ったTMRは、鮮度をできるだけ落とさないように、このようにきちんと密封して保管しています。
詳しくは、Dairy Japan 8月号で。