これってどうですか? 牛価格の高騰

20170212

ロボット搾乳での規模拡大を、今春稼働予定で進めている、十勝管内のT牧場。
「この計画は、一昨年の春頃から具体的に進めてきました。ちょうどその頃から、初妊牛価格が上がり始めました。しかし当然のことながら、『だからやめる』などというわけにはいきません。うちのような規模拡大最中の酪農経営にとって、この初妊牛の異常な高値は、まったくもって、よろしくない!」と顔をしかめます。

十勝管内の某JA組合長は、「今のこの牛価格は異常であり、適正価格ではないのですから、『下がることは間違いない』と思っておかなければなりません。ですから注意すべきは、これから先の動向です。今の異常価格で経営感覚がズレてきている部分もあることから、価格が下がれば、経営が回っていかなくなる酪農家が出ないとは言えないかもしれません。したがって、今の異常な高値のうちに、それを見越した経営基盤を作っておかなければなりなりません」と言い、組合員に注意喚起しています。

※詳細は、来週発売のDairy Japan 3月号「特集/これってどうですか? 牛価格の高騰」で。

キッズ画伯達の力作

キッズ画伯

札幌市内の百貨店で開催中の「ミルク&ナチュラルチーズ フェア 2017」(主催:北海道牛乳普及協会、ホクレン)で併催されている「牛やミルクのある風景」絵画コンクール入賞作品展です。
いずれも小中学生の力作!
ぜひ画面の写真を拡大して見てみてください。

品質は生産者のプライド

20170120blog

良質乳生産で定評がある北海道釧路管内のM牧場。
「品質にこだわるのは、モノを生産する者としてのプライドであり、プロとしてあるべき姿だと思う」とMさんは言います。
さらに「うちの子ども達(三男一女)に、『実家の牧場はトップレベルの品質の生乳を生産しているんだよ』と友達に胸を張って言ってもらえるようにしたかったから」と言うMさんの横で、後継者のYさんは大きくうなずいていました。

※詳しくは、Dairy Japan 2月号「ルポ特集/良質乳生産への取り組み」で。

牛乳乳製品の国民1人当たり消費量

20161230blog

Dairy Japan 1月号『海外だより』で「牛乳乳製品の1人当たり消費量トップはフィンランド」とのこと。
そこでJミルクHPのデータベースから、日本のそれと比較してみました。
2014年を見ると、
飲用乳:日本30.8kg、フィンランド128.5kg
バター:日本0.6kg、フィンランド3.5kg
チーズ:日本2.2kg、フィンランド25.6kg
この違いにビックリです。
来年は、もっともっと消費拡大を!

皆さま、良いお年をお迎えください。

飼料分析所に“行ってみました!”

栄養成分・品質を評価し、給与飼料の栄養バランスを整えるうえで、なくてはならない“飼料分析”。
先日、十勝農協連 農産化学研究所を取材させていただきました。

飼料分析の手法は二つあります。
一つは、化学分析です。サンプルから成分を長時間かけて抽出したり、いろいろな試薬に浸けたり、煮沸したり、振り続けたり……。結果が出るまで数日間かかる項目もあり、時間と手間がかかります。
もう一つは、近赤外線分析および蛍光X線分析です。これらは主に道内産の粗飼料分析に用います。酪農現場では、より迅速な分析結果のフィードバックが必要であることから応用された手法です。

上の動画は、NDF(中性デタージェント繊維)やADF(酸性デタージェント繊維)の化学分析。1時間グツグツと試薬で煮沸して、残った繊維成分を測定します。

※詳報は来年1月末発売の『Dairy PROFESSIONAL vol. 7』(2月増刊号)の「行ってみました!」で。