パイルダーオーン!?

好評連載中、マンガで学べる『こばなしこうし』〔島本正平獣医師(NOSAI宮崎)著〕。
4月号のテーマの一つは「哺乳ロボット、成功の秘訣」です。
そのマンガで、子牛が哺乳ロボットに入るたびに、社長が発する掛け声「パイルダーオン!」「レッツコンバイン!」「レッツボルトイン!」。
当方がわかったのは「パイルダーオン!」まで、でした。懐かしい……
※関連書籍:マンガで学べる『お気酪獣医 クスリの処方箋』〔島本正平獣医師(NOSAI宮崎)著〕

牛は選べない

堆肥の温度を測りながら「ひいては乳房炎予防にもつながるんです」とSさん。その理由は「良いものを畑に入れなければ、牛の健康度が上がる良い草が採れないから」と言います。
Sさんはそのことを、ほうれん草農家から教えられたそうです。
そのほうれんそう農家いわく「人間は自分が食べる野菜を選べるけれど、牛舎内の牛は酪農家が与えてくれる草しか食べられないでしょ。だから良いものを与えなければ!」。
とても印象深いエピソードでした。

もぐもぐタイム

十勝管内N牧場の事務所の一角で、お菓子がたくさん入っているカゴを発見!
N牧場には「おやつ係」という当番があって、担当者はこのように「おやつ」を調達してきて定期的に補充します。
「ちょっとつまめるものが常にあるようにしてるんです。これで皆のモチベーションが上がりますよ」とS代表は楽しそうに笑っていました。

哺乳ロボット舎での一工夫

釧路管内にあるH哺育センターの、ロボット哺乳舎のスターター用飼槽です。
糖蜜ブロックと鉱塩が入れてあります。
こうすることで飼槽に来る機会が増えて、哺乳ロボットに行く子牛と分散され、哺乳ロボット混雑解消の一助になるそうです。
また、糖蜜の上にスターターを被せて(ふりかけて)おくと、スターターの摂取量が上がるそうです。
詳しくはDairy Japan 2月号で。
http://dairyjapan.com/backnumber/dairy-japan-2022%e5%b9%b42%e6%9c%88%e5%8f%b7/

【ルーメン内の炭水化物】–ちょっとした宣伝–その4

新刊『ちょっとした酪農の話』(永井照久著)は、一貫して酪農現場目線・牛目線での「ちょっとした話」が百話以上(見開き一話)。
そのなかの一話を「ちょっとしたご紹介」させていただきます。

ルーメン内の炭水化物】(P.42~43「PART 1スーパーカウたちのささやき」より)
《略》
 発酵場所を前胃に求めた乳牛にとって、ルーメンは主にセンイを分解するバクテリアに大いに活躍・増殖してもらうためのスペースとなっています。そのためバクテリアが住み心地の良い環境を提供し続けることを保証することが求められます。
 そのバクテリアが好む環境としては、嫌気状態、必要な栄養分の供給、十分な水分、適度な温度、正常域内のpH、不要物(バクテリアからの廃棄物)の速やかな除去、適度な攪拌(ルーメンの運動)、といった条件が必要です。
 とくに現在の乳牛たちは野生ではあり得ないほどデンプンを摂取できる機会を得たことから、管理面で十分に行き届かないとルーメン内の掃除(VFAへの対処)が追い付かず、pHが下がりやすいことが課題となりました。ルーメン内のバクテリアの機嫌を損ねると大抵ろくなことは起きません。
《略》

続きは、ぜひ本書をお買い求めください。
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https://dairyjapan.com/shop/products/detail/132