コーンズ・エージーとコーンズ・バイオガス部門が経営統合

2017 年 10 月 2 日

Filed under: — djito @ 6:00 AM ニュース

(株)コーンズ・エージー(南部谷秀人社長)と、コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドのバイオガス事業部門(以下、コーンズ・バイオガス)は10月1日に経営統合した。
コーンズ・バイオガスは2008年に、コーンズ・エージーの環境エネルギー事業部と、コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドのエコロジー部門が統合し、コーンズ・バイオガスとして発足。バイオガスプラントの設計、施工に数多く携わり、実績とノウハウを培ってきた。
昨今の酪農業界は大型化、経営の効率化が進み、また国策として再生可能なエネルギーの普及・促進を強化しているなか、バイオガスを含む統合的なプロジェクトのニーズが急速に高まっている。そうした情勢の変化にいち早く対応するため、今回の統合により体制の強化が図られる。
統合先は、(株)コーンズ・エージー、北海道恵庭市北柏木町3丁目104-1、TEL 0123-32-1452

自分がされて嫌なことは牛にしてはいけない 十勝子牛研究会

2017 年 10 月 1 日

Filed under: — djito @ 10:25 AM セミナー報告

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十勝子牛研究会(会長・石井三都夫獣医師)は9月30日、音更町で研修会を開催し、生産者や獣医師、関係機関から約50名が参加した。基調講演で、瀬尾哲也氏(帯広畜産大学、アニマルウェルフェア畜産協会・代表理事)が「アニマルウェルフェアの近年の動向」を解説した。

●アニマルウェルフェアとカウコンフォート
アニマルウェルフェアとは「動物福祉」「家畜福祉」と訳され、「快適性に配慮した家畜の飼養管理」を意味する。「五つの自由」(1 飢え・渇き・栄養欠如からの自由、2 不快からの自由、3 痛み・傷害・疾病からの自由、4 正常行動を発現できる自由、5 恐怖や苦悩からの自由)が世界共通認識となっている。

●EUではアニマルウェルフェア食品が一般化
ヨーロッパを中心に近年、アニマルウェルフェアの取り組みが進展し、それに伴い各種のアニマルウェルフェア畜産製品や牛乳・乳製品が一般的に販売され、流通量が増えていることから求めやすい販売価格となってきている。ハンバーガーやフライドチキンなどのファストフードチェーンも、アニマルウェルフェアに対応せざるを得なくなってきている。

●日本でもアニマルウェルフェア認証制度
日本では、アニマルウェルフェアの考え方に対応した家畜の飼育管理指針が畜産技術協会で策定されている(同協会ホームページからダウンロード可能)。
さらに、アニマルウェルフェアを普及し、認証制度を設けて認証食品を消費者が選択できるように、アニマルウェルフェア畜産協会が昨年、設立された。同協会の認証制度は、審査を受け、52評価項目の8割以上を満たすことで認証が得られ、その農場で育った家畜から生産された畜産商品には認証マークを付けて販売できる。審査項目と内容は、同協会のホームページで閲覧可能。

●東京オリンピックで日本のアニマルウェルフェアが注目される
このように、アニマルウェルフェアは国際的な流れとなっており、日本は後進国と言わざるを得ない。アニマルウェルフェアは東京オリンピック・パラリンピックで注目される可能性が高く、日本ブランドをアピールするにはアニマルウェルフェアが必須となる。そのためには、生産者はもとより、と畜施設、家畜輸送方法などでも対応が求められる。
アニマルウェルフェアとは結局、「自分がされて嫌なことは牛にしてはいけない」ということであると瀬尾氏は総括し、日本でもアニマルウェルフェアを普及していくことを提案した。

一段上げて86.4万円 ホクレン初妊牛相場 9月平均

2017 年 9 月 29 日

Filed under: — djito @ 10:16 AM 業界情報

市場09

ホクレン家畜市場・初妊牛相場の9月集計(速報)が、ホクレン酪農部家畜販売課より発表された。

9月については、暑熱期を脱し都府県を中心に更新需要が強まったことから、平均価格は86万4000円(前月比3万8000円高・前年比11万1000円高)と一段価格を上げて推移した。

10月については、下牧時期となり出回り資源の増加が見込まれるが、更新需要を中心とした導入需要の継続が予想されることから、強含みでの取引が予測される。

田中牧場(清水町)の出品牛に栄冠―北海道ホルスタインナショナルショウ

2017 年 9 月 24 日

Filed under: — djito @ 3:52 PM 共進会

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北海道ホルスタイン農協主催の「2017北海道ホルスタインナショナルショウ」が9月23・24日、安平町早来の北海道ホルスタイン共進会場で開催された。道内各地区の予選を勝ち抜いたホルスタイン種約440頭、ジャージー種約40頭が一堂に会し、乳牛としての資質を競い合った。
今回のオフィシャル・ジャッジは小椋茂敏氏(上士幌町/酪農家)、アソシエート・ジャッジは田井道広氏(北海道ホルスタイン農協)が務めた。

グランド・チャンピオンに輝いたのは、4歳クラスの1等賞1席でありシニア・チャンピオンでもある、(有)田中牧場(清水町)出品のTMF ナデイル アツト アンナ エコー(父 メープルダウンズアイ G W アツトウツド ET)。オフィシャル・ジャッジの小椋氏は「鮮明さ、流れ、力強い乳房など、まさに理想的であり、文句なしのグランド・チャンピオンである」と講評した。

リザーブ・グランド・チャンピオンは、シニア3歳クラスの1等賞1席でありインターミディエイト・チャンピオンでもある、吉田智貴氏(上士幌町)出品のハツピーライン ダミオン エンジニア ET(父 アーバクレス ダミオン)。

全道共進会2

最優秀賞は香川県の赤松省一さん

2017 年 9 月 22 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 5:34 PM 未分類

全国農業協同組合連合会(JA全農)は9月22日、都内で第35回全農酪農経営体験発表会を開催した。全国から6名の酪農家が集まり、それぞれの経験を活かした経営ならびに取り組みなどを発表した。
この経営体験発表会は、優秀な酪農経営体験者の経営内容や経営技術などの成果を広く紹介することで、酪農経営の安定・発展につなげることを目的としている。
受賞者は以下のとおり。
最優秀賞
赤松省一さん(香川県)
「地域に根差し、地域と人を動かす。うどんだけじゃない、これが香川の赤松酪農だ。」
優秀賞
手塚佑一さん(栃木県)
「地域と共に歩む酪農経営を目指して」
河田敬貴さん(北海道)
「『十勝』の畑作地帯における酪農の挑戦~家族そして地域とともに~」
宮上徹也さん(熊本県)
「地域分担型酪農~搾乳牛の管理に注力~」
富澤裕敏さん(群馬県)
「我が酪農人生に欠かせない〇〇~21世紀酪農家のmission~」
芳野義康さん(奈良県)
「牛に優しく、人に優しく。アイデアと細やかな配慮の都市型酪農」
なお、富澤裕敏さんは特別賞も受賞した。

第11回全農学生「酪農の夢」コンクールも同時開催された。全国から集まった作品のなかから最優秀賞1名、優秀賞3名が選ばれた。受賞者は以下のとおり。
最優秀賞
酒井太朗さん(愛知県立農業大学校)
「青い将来」
優秀賞
荒瀬愛斗さん(北海道名寄産業高等学校)
「5代目の決意」
園田つむぎさん(大阪府立農芸高等学校)
「酪農の主役を女性に!」
川口春香さん(熊本県立南稜高等学校)
「私の本音」

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決定!日本最高のジェラート職人

2017 年 9 月 21 日

Filed under: — iso @ 10:30 AM イベント

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日本ジェラート協会は9月20日、都内で「第3回ジェラートマエストロコンテスト」を開催した。同協会が認定した11名が「日本のジェラート」をテーマにジェラートを製造し、技量、知識、こだわりを競い合った。
優勝者はジェラートマスモ(栃木県宇都宮市)の布瀬 智子さん。布瀬さんが制作した「梨とフロマージュブラン」は旬の栃木県産の梨を使用し、宮崎県産のへべすで梨の甘味の輪郭を出し、フロマージュブランにつながる味を作ることができたと説明した。
優勝した布施さんは「酪農家の娘として6次産業としてジェラートを始め、ジェラートを開発するのは大好きだ。これからもジェラート業界を盛り上げていきたい」と感想を語った。
審査員でジェラート大使の柴野大造さんは「参加者の実力は皆、拮抗していた。そのなかでも布瀬さんの作品は群を抜いていた。本場イタリアでも通用するだろう」と感想を述べた。

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開催案内 北海道農場HACCP研究会 11月・帯広で

2017 年 9 月 7 日

Filed under: — djito @ 6:16 PM セミナー開催案内

第8回北海道農場HACCP研究会が下記日程で開催される。
●日時:11月6日(月)13:00~17:00(受付開始11:30)
●場所:帯広市民文化ホール 帯広市西5条南11丁目
●演題/講師
(1)開会挨拶:北海道農場HACCP研究会会長 西村雅明
(2)基調講演
「国際水準の畜産を目指して」フリーデン 相談役 澤田一彦
(3)農場HACCP構築の取組について
ア 酪農場における取り組み Kalm角山 川口谷仁、小野寺牧場 小野寺雅
イ 肉用牛農場における取り組み コスモス 安藤智孝
ウ 養豚場における取り組み ほべつすわいん 九笹雄司
●参加費:1000円(学生は無料)
●参加申し込み・問い合せ
所属・氏名(要フリガナ)・連絡先(E-mailまたはFAX)、意見交換会参加の有無を明記しE-mailかFAXで。西村獣医科クリニック(西村雅明) E-mail:yobou-juui@nifty.com FAX 011-896-0582
●意見交換会:17時30分~、会費4000円(前日または当日にキャンセルする場合でも会費は発生)
●参加申し込み期限:10月27日(金)

搾乳ロボットとバイオガスプラントの実態は? 北海道畜産草地学会

2017 年 9 月 4 日

Filed under: — djito @ 6:16 AM ニュース

北海道畜産草地学会

北海道畜産草地学会が9月2~4日、十勝管内新得町の畜産試験場で開催された。
初日に、搾乳ロボットとバイオガスプラントに関するシンポジウムが行なわれ、研究者や関係機関など約170名が参加した。

前半は基調講演で、堂腰顕氏(根釧農業試験場)が「搾乳ロボットの現状と未来」、高橋圭二氏(酪農学園大学)が「北海道におけるバイオガスプラントの現状と課題」を解説。
後半は現地の取り組み事例で、渡邊敏弘氏(十勝農協連)が「十勝における搾乳ロボットの取り組み」、太田眞弘氏(JA新得町組合長)が「JA新得町における取り組み」を発表した。

渡邊氏は、十勝管内における搾乳ロボットの導入は66戸・119台(平成28年)と普及が進んでいることを前置きし、搾乳ロボット導入農場11戸・1~4台の実態調査を発表した。導入によって、作業者一人当たりの管理頭数は3~57頭増加したが、パソコン管理者が限定的でありデータ管理の労働時間が1日当たり60~300分増加していた。個体乳量は27.2~40.4kg、搾乳回数は2.0~3.4回だった。

デンマークにおける酪農場の労務管理を学ぶ

2017 年 9 月 1 日

Filed under: — djito @ 6:49 PM セミナー報告

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明治、よつ葉乳業、ホクレンは9月1日、十勝管内音更町で「デンマークに学ぶ雇用型酪農経営への転換と教育支援」と題したセミナーを開催した。酪農家はじめJA、関係機関から約200名が参加した。
講師は、デンマーク農業アドバイザリーサービス(SEGES)のヴィベック・フレッカー・ニールセン氏。

●SOP(標準作業手順書)
酪農場の規模拡大に伴い従業員が必要になり、酪農家は従業員のマネージャーおよびリーダーへと役割が変わった。ところが、いざ従業員を抱えると、どのように従業員を上手くリードしたら良いのかがわからず、またそのための教育機関もなかった。
そこでSEGESは労務管理アドバイスとともに、SOP(標準作業手順書)と呼ばれる手法とツール(下の写真)を開発した。なおデンマークでは65%の酪農家が、このSOPを利用しているという。

●従業員には5種類のタイプがある
酪農家がリーダシップを発揮し、従業員が効率的に働くように変革していくには、五つのステップがある。それは、1 現場調査と聞き取り、2 自己認識、3 変革ツール、4 定着させる、5 フォローアップである。
リーダーである酪農家は明確なビジョンと目的を従業員にきちんと示すこと。そして従業員には5種類のタイプ(1 生涯農業者、2 外交的労務者、3 内向的労務者、4 均衡とれた労務者、5 報酬の労務者)があるので、それを知り、それに応じた対応でリードし、やる気を出せるようにする。

●リーン(トヨタ生産システム)を酪農に
リーンとは、トヨタ生産システムを世界に発信するために使われようになった言葉。ムダを排除して、生産効率を上げることで知られている。
それを酪農に応用するには、七つのムダ(1 手待ち、2 運搬、3 不必要な動き、4 不良、5 やりすぎ、6在庫、7 使われていない知識)をなくしていくこと。その際にもSOPは重宝する。

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一段安で82.8万円――ホクレン初妊牛相場 8月平均

2017 年 8 月 31 日

Filed under: — djito @ 4:29 PM 業界情報

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ホクレン家畜市場・初妊牛相場の8月集計(速報)が、ホクレン酪農部家畜販売課より発表された。

8月については、都府県を中心に暑熱事故への警戒感から引き合いが弱まったため、平均価格は82万8000円(前月比3万5000円安・前年比9万6000円高)と一段価格を下げて推移した。

9月については、季節変化に伴う暑熱ストレスが導入需要を左右することが予測され、現状を基準に保ち合いからやや強含みでの推移が予想される。

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