成分無調整牛乳は二桁の減少 今年度第3四半期までの需給見通し
2009 年 10 月 27 日
(社)日本酪農乳業協会(j-milk)は10月26日、平成21年度第3四半期までの生乳および牛乳乳製品の需給見通しについて公表した。
それによると、生乳生産量の動向については、北海道は平成19年8月以降、日均量ベースでは前年を上回って推移。9月以降も前年を超える水準の生産が続くと見込まれ、第1-第3四半期合計で297万3000t(前年比1.1%増)が見込まれる。都府県においては依然、前年を下回って推移している。しかし、平成21年7月以降、減少率が若干小さくなっており、9月以降も同様に推移すると見込まれ、第1-第3四半期合計で295万3000t(前年比2.2%減)と見通される。全国トータルでは、第1-第3四半期合計で592万5000t(前年比0.6%減)と見通される。
今年4-12月の需給見通しによると、成分無調整牛乳は値上げした3月から依然、需要の減少傾向が続いており、前年比11.0%減と二桁の減少となる。一方、加工乳、成分調整牛乳、乳飲料は前年比13.9%増、はっ酵乳は前年比3.0%増見込まれている。なお成分無調整牛乳の需要は、今後も大幅減少が続くと見込んでいる。
また、バターや脱脂粉乳などの特定乳製品においては需要が大きく減少していることにより、在庫水準が増加しつつある。さらに、チーズおよび生クリーム等の需要も大きく減少している。
現時点の需給状況を考えると、不需要期にあたる年末・年始の学乳休止においての余乳は昨年を超える水準にある。
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今後、生産者団体や乳業者は実態把握に努め、余乳発生状況等の情報を共有し、不需要期に向けた対策を検討していくとした。
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