酪農現場のカイゼン—-酪総研シンポジウム
2017 年 2 月 2 日
雪印メグミルク・酪農総合研究所は2月2日、札幌市で「酪総研シンポジウム」を開催した。
テーマは「酪農現場のカイゼンを考える~酪農現場で発生するロスとその対策~」で、全国から260人が参加。三名が講演した。
●基本技術の励行に勝るものなし
雪印種苗・トータルサポート室の主事・佐藤尚親氏は、「自給飼料生産利用における損失(ロス)の低減」と題して、牧草およびトウモロコシの栽培・収穫・利用で発生するロスと対策を紹介した。
自給飼料生産のロス、生産費のロスを減らすためには、基本技術の励行に勝るものはないことを強調し、ロス低減のための項目・技術内容について、各現場でチェックリストを作成することを提案した。
●性選別精液で死廃事故低減
北海道農業共済組合連合会の家畜部長・廣田和久氏は、「乳牛の共済事故とその対策」と題して、乳牛事故の特徴、事故対策の提案を紹介した。
性選別精液により事故低減が可能であることを解説した。
●高品質乳は高く買われるべき
北海道酪農検定検査協会の専務理事・熊野康隆氏は、「生乳生産のロス低減=安全でおいしい牛乳・乳製品~ベストパフォーマンスの発揮を~」と題して、乳質改善、とくに体細胞数を減らすことの重要性を強調し、品質管理、さらにベストパフォーマンス実現に向けた取り組みなどを紹介した。
品質管理とは、良いものを、適正な価格で、お客様がほしいときに、ほしい数量を供給すること。指定団体は乳価交渉や需給調整はもとより、品質管理にも取り組んでいる。さらに、高品質の生乳は高く買う乳業であってほしいと語った。
※詳報はDairy Japan 3月号で。
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