牧場従業員という職業の良さを情報発信したい
2016 年 3 月 1 日
昨日に引き続き、乳用牛ベストパフォーマンス実現セミナーは第2部で、研究講演2題の後、意見交換会が行なわれた(3月1日、札幌市)。
その意見交換会は、乳用牛ベストパフォーマンス実現会議委員および研究講演者から、優良事例発表者に質問するという方式での進行。
「高泌乳(1万1083kg)と繁殖成績(分娩間隔395日)の両立のポイントは?」という質問に対し、湯浅氏(友夢牧場)は「両者は飼養管理の全体の流れで決まる結果なので、特別にこれをやっている、というものはない」と回答。
また、「どういうことに困っているか?」という質問に、同氏は、「従業員の募集・確保で苦労している。介護職を希望する若者は多いと聞くが、酪農も牛の面倒を見る仕事で、主に健康な牛を世話する仕事。牧場は、楽しく、やりがいのある職場であることを、もっともっと情報発信していきたい」と回答した。
「牛に負担をかけない成分乳質、衛生乳質の基準値とは?」という質問に対し、西部氏(十勝農協連)は、「十勝乳質改善協議会では、通年で乳脂率3.7%以上を確保するよう目標設定している。牛への負担、また乳牛の遺伝改良が乳蛋白質に重きを置く傾向にあることも考慮している。体細胞数については、乳質の指標ではなく、乳房炎防除対策の指標と位置づけとしたい」と回答した。
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