プロバイオティクスで売上大幅伸長:明治
2015 年 5 月 13 日
明治ホールディングス(株)は5月12日、都内で平成27年3月期決算説明会を開催した。発表によると同期の連結売上高は1兆1611億5200万円(対前期増減率+1.1%)、営業利益515億4300万円(同+41.2%)と、増収・大幅増益だった。
区分別に見ると、乳製品事業では、売上高6348億円(対前期増減率△0.6%)となった。プロバイオティクスなどの主力製品の売り上げが大幅に伸長したが、販売子会社の一部事業を整理した影響によりほぼ前期並みとなった。市乳では、ヨーグルト市場が2014年度はほぼ前年並みの成長となるなか、同社は市場以上の伸びで推移し、前年同期比を上回った。とくにプロバイオティクスは健康志向が高まるなか、積極的なマーケティング展開による商品価値の認知が進み、また、2014年7月発売の「明治プロビオヨーグルトR-1」ブランドの新商品が寄与し、大きく伸長した。「おいしい牛乳」は継続的なコミュニケーション施策による需要の拡大に成功し、すべてのラインナップで金額、数量ともに前期を上回った。チーズ、マーガリンなどの加工食品はほぼ前年同期並みとなった。市販用チーズは主力のスライスチーズ群や北海道十勝シリーズのカマンベール群やスマートチーズ群が好調に推移し、全体として前期を大幅に上回った。市販マーガリンは、市場低迷の影響により前期を下回った。
乳製品事業の営業利益は322億円(対前期増減率+27.1%)で、前期を大きく上回った。プロバイオティクスが大幅に売り上げを伸ばしたことに加え、低採算事業の見直しを進めたことでプロダクトミクスが改善し、増益となった。
なお、平成27年3月期の集乳量は全国で134万2000t(前年対比98.9%)であった。うち北海道が86万t、(同100%)、都府県が48万2000t(同96.8%)であった。
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