家畜改良センター「今年の10大ニュース」

2014 年 12 月 26 日

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家畜改良センターは12月25日、平成26年度の業務において、「家畜改良センター10大ニュース」として発表した。それらは以下のとおり。

1.ホルスタイン種雄牛遺伝的能力評価1位選抜
センター生産のホルスタイン種雄牛「NLBC ペリクレース オーソン ET」が8月の遺伝的能力評価(総合指数)において、第1位で選抜。これは、センター生産の種雄牛では、6年ぶりの第1位となり、初登場での第1位はセンター初。

2.肉質や肉量に優れた「勝忠福」など黒毛和種の種雄牛が上位選抜
センター生産の黒毛和種種雄牛3頭が(「勝忠福」「北晴茂」「幸忠栄」)、産子の肥育成績を調べる現場後代検定において選抜。

3.体外受精卵により作出された褐毛和種の種雄牛が初めて選抜
体外受精卵を活用して作出した褐毛和種の種雄牛「菊鶴ETI」が、現場後代検定において選抜。体外受精卵活用で生産された種雄牛が基幹種雄牛として選抜されるのは初。

4.龍軍鶏ごろうの試験販売に向けた生産を開始
「龍軍鶏(たつしゃも)ごろう」の試験販売に向けた生産を開始。「龍軍鶏ごろう」は、新しい日本の鶏を目指して開発した新品種。

5.ホルスタイン種の繁殖形質の遺伝的能力評価を開始
近年のホルスタイン種の繁殖性低下(受胎率等)を、遺伝的に改良するため、雌牛の受胎率と、分娩してから受胎するまでの日数(空胎日数)をもとに種雄牛の繁殖形質の遺伝的能力評価を開始。

6.代謝プロファイルテストの活用により黒毛和種の受精卵移植の受胎率80%を達成
勝駅生化学検査やBCSなど10項目を中心に牛群の健康状態を管理する代謝プロファイルテストの活用と、繁殖管理技術の改善により、黒毛和種の受精卵移植の受胎率が80%を超えた。

7.肉用牛の飼料利用性・早熟性に係る肥育調査を開始
肉用牛の生産コストを低減する飼料利用性や早熟性、これらの能力を評価する手法を開発するため、牛個体ごとに飼料摂取量を測定できる専用の畜舎を整備し、7月から肥育調査を開始。

8.イアコーンの給与試験を開始、飼料イネ種子生産を倍増
イアコーンサイレージの肥育牛への給与試験を開始。飼料米およびイネWCSについて、多収性専用品種の種子確保が求められていることから、採種圃場面積を倍増。

9.牛トレーサビリティ制度で「届出Webシステム」運用開始
畜産農家等からの牛トレーサビリティ法に基づく届出について、現行のパソコン報告システムの機能を拡充した「届出Webシステム」を開発し、4月よりサービス開始。

10.地域と連携して鳥獣害対策の取り組みを強化
センターでは、地域と連携して鳥獣害対策を強化。エゾシカ、ヒグマ、カラス被害などに対して、ワナや電柵などを用いた捕獲・駆除へ取り組んだ。

詳しくは、家畜改良センターHPへ。

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