稲WCSやエコフィードの拡大は流通システムの整備が鍵:関東飼料増産行動会議で
2009 年 5 月 20 日
5月20日(水)、農水省関東農政局は、埼玉県さいたま市で平成21年度の
関東地域飼料増産行動会議・同エコフィード推進行動会議を開いた。
これは、先に行なわれた全国行動会議の方針に基づいて開かれたもの。
全国行動会議では、飼料作物の作付拡大面積:2万ha以上、
青刈りとうもろこし面積:9万5000ha、稲WCS面積:1万ha、
肉用牛水田放牧頭数:7500頭、などを目標としている。
平成20年度は前年比4000ha以上の増産となった(全国)。北海道では
他作物から飼料作物への転換、都府県では水田フル活用などが、その主な内容。
飼料穀物の再値上げが懸念される中での飼料増産となり、
農水省では今後、利用が拡大できる分野は水田裏作、耕作放棄地などとしており、
飼料作物を生産する側と利用する側の結びつきや、
国産粗飼料の貯蔵・流通システムづくりが鍵となる、などと説明した。
これらを受け、関東地域では、飼料作物拡大面積:2510ha、
青刈りとうもろこし面積1万6000ha、稲WCS面積1800ha、コントラクター受託面積:1200ha以上、などを目標とし、推進活動に入る。
また茨城県の担当者から、
「稲WCS利用は酪農家中心だったが、肉用牛農家からのニーズも高くなった。
一方で、流通費を含めると割高になりがち。また、収穫の担い手の確保も課題」
などの声も出た。
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