酪農乳業の諸課題の解決に向けてj-milkが新事業を開始
2012 年 3 月 1 日
(社)日本酪農乳業協会(j-milk)は3月1日、設立以来初となる臨時総会を開催した。昨年、雪印メグミルク?の高野瀬忠明特別相談役を会長に迎え、新たな組織への改革を急ピッチで進めるj-milk。臨時総会では24年度事業について議論、承認された。これらの事業の中には、昨年来j-milk内に設置された「酪農乳業課題検討委員会」から議論のテーブルに載せられた課題への対応などが盛り込まれた。
j-milkは24年度事業で「災害等危機管理対策事業」「生乳および牛乳乳製品流通関連事業」「牛乳乳製品普及関連事業」などを行なう。このうち災害等危機管理対策事業については、原発事故による放射性物質問題に適切に対処するため「放射性物質対策連絡会」を適宜開催する。また「放射能問題プロジェクト」を設置し、放射性物質汚染に関する情報の収集・集約・発信をすることで消費者の誤解を改善するとしている。
生乳および牛乳乳製品流通関連事業では酪農乳業の共通課題の解決に向け「課題解決情報提供事業」を新規に開始する。この事業では生乳生産基盤の安定・強化やサプライチェーンにおけるパワーバランスの適正化などについて議論や研究をすることで解決策を探る。
普及関連では牛乳乳製品の消費に強く影響する「ミルクインフルエンサー」への牛乳の機能エビデンスの提供を柱とし、その強化のため「乳の学術連合」を組織する。連合には従来の「牛乳乳製品健康科学会議」のほか、社会文化を専門とする「乳の社会文化ネットワーク」、食育を専門とする「牛乳食育研究会」を立ち上げる。
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