エコフィード・セミナーで「消費者への啓発が課題」と示唆
2011 年 11 月 22 日
11月22日(火)、農水省関東農政局は埼玉県さいたま市内で、
関東地域エコフィード利用畜産物認証制度の説明会を開いた。
主催者は、エコフィード利用は、現在の粗飼料自給率79%を100%に、
穀物自給率11%を同19%まで上げる大きな手段となる、と挨拶。
エコフィード認証制度は、米持千里氏(日本科学飼料協会)によると、
エコフィードとは、食品製造副産物、余剰食品、調理残渣、食べ残しなどを指し、
1:ガイドラインにしたがって適切な製造管理、品質管理がとられていること
2:食品循環資源の利用率
3:その飼料の栄養成分や特性の把握がされていること
が要件で、認証を受けたのは57飼料(13事業所)となっている。
今年5月から始まった「エコフィード利用畜産物認証制度」について、
武田航氏(中央畜産会)は、
1:条件として、商品の生産から販売までルートが特定できること
2:リサイクル飼料から、その畜産物生産まで一貫した取り組みが必要、
3:今後、どう普及させていくかが課題、などと事例をあげて紹介した。
実際に取り組んでいる小田急フードエコロジーセンターの高橋巧一氏は、
消費者の反応として、9割以上の消費者で抵抗感がなく、
むしろ情報提供したほうが好意的に受け止めてくれる、などとし、
価格だけの取引は長続きせず、流通、農家、消費者にメリットあることが
エコフィード利用の成功ポイントと示唆した。
なお、今年の弊誌10月増刊号「経営リスクに備える18ポイント」に
「エコフィード利用の可能性と留意点(野中和久氏:畜草研)」が収録されている。
参考ホームページは、
日本科学飼料協会:http://kashikyo.lin.gr.jp/ecofeed/eco.html
などがある。(文責:関東支局)
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