自給飼料活用型TMRセンターの情報交換会、開かれる
2010 年 3 月 2 日
3月2日(火)、東京都内で、
「平成21年度自給飼料活用型TMRセンターに関する情報交換会」が開かれ、
関係者ら約320名が集まった(共催:畜産草地研究所、全酪連)。
これは、飼料畑・水田などを利用した自給飼料と食品製造副産物を利用した
TMRセンターの更なる展開に向け、現状を把握し情報を共有しようというもの。
基調講演で、吉田宮雄氏(長野県畜産試験場長)は、
わが国での約30年にわたるTMR飼養技術の研究を振り返るとともに、
「今後、発酵TMRへの期待は大きく、低コストで効果の高い技術の開発を望む」
とし、「粗飼料源として稲WCSなど、柔軟性と粗剛性を合わせ持つ自給飼料を
組み込むことで、TMR攪拌条件の違いによる混合調整の難しさを少なくできる。
技術者は、TMRが農家の飼養管理にうまくとけこんでいるかどうか、
観察できる力を養うことが必要」などと述べた。
行政サイドからは、相田剛伸課長補佐(農水省草地整備推進室)が、
平成15年に34だったTMRセンターが同20年には85まで伸びたことを踏まえ、
「改正食品リサイクル法は、再生利用で飼料化を優先することを明確化している。
平成22年度は、地域資源活用型エコフィード増産推進事業などを整備し、
食品残渣や飼料作物などを原料とするTMR生産を支援する」などと述べた。
その後、事例紹介では全国から4事例が発表された。
情報交換会は、3日(水)に技術紹介と、パネルディスカッションが行われる。
TrackBack URL :
Comments (0)