畜産大賞に鳥取県畜産農業協同組合

2010 年 2 月 8 日

Filed under: — maetomo @ 5:58 PM ニュース

鳥取県畜産農業協同組合・鎌谷一也組合長

鳥取県畜産農業協同組合・鎌谷一也組合長


 社団法人 中央畜産会は2月8日、都内で平成21年度畜産大賞業績発表・表彰式を開催した。今年度の畜産大賞に選ばれたのは、鳥取県畜産農業協同組合で演題は「農業・畜産の“センチュリープラン(百年計画)”」≪地域畜産振興部門≫。
 同組合は組合員酪農家のヌレ子のほ育・育成・肥育・加工に取り組み、京都生協との産直事業を通じて組合員の副産物付加価値形成を図ることに成功してきたほか、生協との交流拠点として「COOP美歎(みたに)牧場」の整備など積極的な投資を行いながら生産から販売の食肉の一環したフードチェーンを確立し、組合員の所得確保に貢献したきた。さらに、遊休水田を利用した稲発酵粗飼料(WCS)の生産に取り組み、畜産農家に供給するとともに、堆肥を水田に還元する資源循環型農畜産業構築に取り組んでいる。この稲WCSは(有)TMR鳥取で食品製造副産物などとともにTMR化し、酪農家や肥育農家、直営農場で利用している。

小針牧場・小針勤さん

小針牧場・小針勤さん


 酪農部門では栃木県・小針牧場(小針勤さん・幸子さん)が「牛舎構造を活かした飼養管理と循環型酪農経営」≪経営部門≫で優秀賞を受賞。
 小針さんはフリーストールとフリーバーンを対面式にした複合型牛舎で乳牛を飼養し、乳牛の状態に応じた飼養管理を徹底している。健康な搾乳牛は1人当たり管理頭数が多くなるフリーストールで、乾乳後期や分娩・治療牛・高齢牛などはフリーバーンで飼養。これによって敷料確保の問題がないことはもちろん、乳牛の移動負担の低減などメリットがあると小針さん。優れた管理能力と高い技術力が小針牧場の最大の特徴で、1頭当たり乳量は1万1675kg、平均分娩間隔13.2カ月と好成績をキープ。その結果、1kg当たり生産原価69.28円と、低コスト生産を実現している(小針牧場は弊誌2008年11月号参照、昨年の全酪連発表会で最優秀賞受賞)。

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