生産者組織の中長期課題を検討
2009 年 12 月 4 日
社団法人 中央酪農会議は12月3日、都内で「第1回 酪農基本問題委員会」を開催した。同委員会は乳価交渉力や生乳販売機能強化など指定団体が抱える中長期的課題を検討し、生産者団体の方向性を明らかにするもの。委員は中央酪農会議理事・生源寺眞一氏(東京大学大学院教授)を委員長とした中央酪農会議理事ら13名。
中央酪農会議・門谷廣茂専務理事は「五つの課題(価格形成・需給調整・需要拡大・経営支援・政策形成への関与)について協議し、2月ごろまでに対応策の最終報告をまとめたい」と話す。
以下課題の要旨。
1 生乳の価格形成の課題
・乳製品向け乳価を国際競争力を持ちえる水準に誘導。・集送乳経費の改善。・生乳のブランド化へ対応。・成分調整牛乳への対応。・価格形成の透明性と説明責任。…など。
2 生乳需給調整の課題
・計画生産運営上の地域間・生産者組織間の意見調整。・生乳需給のひっ迫と緩和の繰り返しとそのリスク管理。・計画生産への信頼回復。…など。
3 生乳の需要拡大の課題
・国際競争で優位な飲用牛乳の消費維持、拡大。…など
4 経営支援の課題
・特定作業の外部化と雇用労働の投入。・生乳以外の経営部門を組み合わせた収益性の確保。・酪農技術と知識の高度化スピードに生産者組織の支援スピードが追い付いていない。…など。
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