第一線での活動の成果:家畜人工授精優良技術発表全国大会

2014 年 2 月 13 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 6:00 PM ニュース,発表会

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一般社団法人日本家畜人工授精師協会は、213日、都内で、第42回家畜人工授精優良技術発表全国大会を開催した。本大会は家畜人工授精の第一線での活動の成果、知見、調査研究についての発表の場であり、実践的かつ直接的な活動評価に結び付く大会となっている。今回は家畜人工授精において第一線で活動している11名が全国から集まり、優良技術の発表を行なった。

 

本大会の優秀賞である西川賞に輝いたのは「黒毛和種牛におけるメトリチェックによる膣粘液スコアと受胎率との関係」を発表した宮崎県の永住公さんと、「ホルスタイン種未経産牛の育成発育調査~養老牛乳牛改良同志会の取り組み~」を発表した北海道の中條匡晃さんであった。

 

選考委員の中尾敏彦氏は講評で、「永住公さんの発表は、生産現場における受胎率向上対策として有効的なものであった」と述べた。また、中條匡晃さんの発表については、「近年、とくに育成期の栄養状態が、分娩後の健康、生産性、繁殖性に、長期間にわたって重要な影響を及ぼすということが明らかにされている。そうしたなかで、今回の発表は良い着眼の元に行なわれ、貴重なデータを提供しており、今後非常に可能性のある貴重な発表であった」と述べた。

 

26年度供給目標数量は1.4%増

Filed under: — maetomo @ 5:37 PM ニュース

中央酪農会議は2月13日、平成26年度の生乳計画生産対策の概要について発表した。26年度の生乳供給目標数量は682万9000tで、25年度実績見込み対比1.4%増となる。
中央酪農会議は24年度から、酪農家の生産意欲を喚起する計画生産対策が必要だとして、3年連続の増産型計画生産を進めてきた。26年度は、その最終年度となる。
26年度の生乳計画生産対策については、目標数量の設定方法(3階建て)など基本的な考え方は今年度と同様。
なお中酪では、供給目標数量の配分は、25年度実績確定後、5月21日までに行なうとしている。

中酪は、天候不順や円安による飼料コストの増大やTPPによる先行きの不安感など、多くの要因によって「国内生乳生産基盤の弱体化が危惧されている」と生乳需給についてまとめた一方で、「26年度の乳製品需給はひっ迫傾向で推移すると見込まれており、生産基盤の弱体化に歯止めをかけ、これ以上国産乳製品需要の縮小を招かないよう、安定的に生乳を供給する必要がある」として、25年度以上の生乳生産に取り組んでほしいとしている。

※供給目標数量=販売基準数量+特別調整乳数量

【販売基準数量】=674万4000t
・チーズ向けを除く生乳需給予測(バター・脱脂粉乳ベースの中央値)にインサイダー率を乗じた数量から新規就農枠(2500t)を差し引いた数量。
【特別調整乳数量】=8万2000t
・チーズ向けを除く生乳需給予測におけるバターベースを基本に、中期的な観点から予測する数量にインサイダー率を乗じた数量を供給目標として設定。その数量から販売基準数量および新規就農枠を差し引いた数量。
【選択的拡大数量】
・チーズ向けや全乳哺育向け、輸入品との置き換え需要など、通常の国内生乳市場と区別された生乳需要量。

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