牛乳の変わらぬご愛飲を:中央酪農会議

2013 年 8 月 7 日

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(株)資源・食糧問題研究所代表 柴田明夫氏

(株)資源・食糧問題研究所代表 柴田明夫氏

体験館“TRY”TRY”TRY”の人見みゐ子・幸雄夫妻

体験館“TRY”TRY”TRY”の人見みゐ子・幸雄夫妻

一般社団法人中央酪農会議は、8月7日、都内で、「何故、いま、牛乳(乳価)が値上げされるのか?」をテーマとした緊急記者説明会を開催した。迫田潔専務理事は挨拶で「現在、アベノミクスにより景気が良くなっているとは言われているものの、一般のサラリーマンにとっては給与が大幅に上がっているわけでもなく、家計の好影響は一部に限られている。また円安により多くの食料品、公共料金の値上げが相次いでいる。そのようななか大手乳業メーカー3社は、10月1日から飲用牛乳の値上げを発表した。なぜこの時期に値上げをしなければいけないのか、疑問に思われる方も多々存在する。値上げの背景には、配合飼料価格高騰、円安等による、牛乳の生産コストの大幅な増加がある。今回は、消費者に安心安全な牛乳乳製品を安定的に供給するにあたって、中長期的な問題、課題についての説明をさせていただきたい。そして、これらを理解してもらい、本日の説明会の中身を生活者の方々に伝えていただきたい」と述べた。

会見では(株)資源・食糧問題研究所代表の柴田明夫氏が「世界的な食糧事情から見た、日本の酪農及び牛乳・乳製品市場について」の説明を行なった。また、体験館“TRY”TRY”TRY”の人見みゐ子・幸雄夫妻は、「飼料や燃料、酪農資材が値上げするなか、全国の酪農家は毎日、安心で安全な牛乳を提供しようと頑張っている。次代を担う若い酪農家や後継者が、希望を持って酪農を守っていけるよう、この度の牛乳の値上げに関して、消費者の皆さんにご理解をいただき、今後とも変わらずに、牛乳を飲んでいただきたい」と、生産現場の声を伝えた。

 

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