農家のニーズに対応するために、可変径式TMR成形密封装置

2012 年 9 月 11 日

Filed under: — admin @ 6:43 PM ニュース

(独)農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センターと新農業機械実用化促進(株)は9月11日、(地独)北海道立総合研究機構農業研究本部 根釧農業試験場にて、「可変径式TMR成形密封装置(開発機)に関する現地検討会」を開催し、行政や研究機関、農協関係者、生産者など、約50名が参加した。
検討会では、コーンサイレージの現状や開発機についての講演が行なわれ、その後には実演会も行なわれた。

この開発機は、従来の細断型ロールベーラの、1.高密度梱包が可能、2.梱包作業の自動化が可能、という特徴に加えて、TMRを給飼する各農家のニーズに合わせ、希望に合う異なる直径または質量のロールベールに成形・密封できる梱包装置とすることをねらいに開発された。
上の写真は、(右)大径:760kg設定で成形、(左)小径:直径90cm設定で成形したもの。

今回の検討会において、参加者から寄せられた意見などをもとに、年度内の実用化を目指すとしている。

搾乳ロボット製品化20周年記念イベント「オープンファーム」開催

2012 年 9 月 10 日

Filed under: — admin @ 8:02 PM セミナー報告

(株)コーンズ・エージーは8月31日・9月1日に北海道十勝管内で、レリー搾乳ロボット製品化20周年を記念した世界同時開催のワールドワイド・オープンファームを行なった。
会場となった牧場には特設テントが設置され、レリー社や搾乳ロボットおよび同社の歴史と概要、「アストロノートA4」の基本機能についてのプレゼンが行なわれた。
その後、牛舎に2台設置されている「A4」を見学しながら多種多様な機能についての説明が行なわれ、同牧場で稼働中の「餌寄せロボットJUNO」も紹介された。
栃木県や千葉県からも参加があり、参加者からは「ロボットを間近で見ることができて良い機会だった」「ロボットに興味が湧いた」「楽しかった」といった感想が数多く聞かれた。

酪農経営安定対策事業に311億円 25年度概算要求

2012 年 9 月 7 日

Filed under: — maetomo @ 9:36 AM ニュース

農林水産省は9月6日、平成25年度農林水産予算概算要求の概要を発表した。発表によると25年度の農林水産予算概算要求総額は2兆1727億円で24年度比106.6%となった。このうち酪農経営安定対策事業は311億6100万円となった。

酪農経営安定対策事業のうち加工原料乳生産者補給は223億5300万円で2億1800万円増、チーズ向け生乳供給安定対策事業は87億6700万円でほぼ横ばい。このほか加工原料乳の価格が低下した際の補填助成として加工原料乳等生産者経営安定対策事業、新たな生乳需給安定化手法の開発を支援する事業などが計上された。

牛乳乳製品でメタボ予防 j-milkがリーフレット公開

Filed under: — maetomo @ 8:57 AM ニュース

日本酪農乳業協会(j-milk)は9月6日、「牛乳乳製品でメタボ予防」<気になるお腹まわりもすっきり健康美を目指そう!>を公開した。同リーフレットは「牛乳乳製品摂取とメタボリックシンドロームに関する横断的研究」(2010年)の結果を、女性を対象に分かりやすく表現したもの。

リーフレットによれば、牛乳乳製品を1日260ml以上摂取する女性は、1日100ml以下しか摂取しない女性に比較してウエストは2cm細く、BMIは0.4ポイント低かった。またメタボリックシンドロームの割合は4割低かった。

男性についても同様で、摂取量の多い男性(1日300ml以上)ではメタボリックシンドロームの割合が2割低かったとしている。

オンファーム・カルチャー

Filed under: — maetomo @ 6:16 AM 未分類

十勝管内のY牧場を訪問したら、事務所に「生うに」の発泡スチロール箱が置いてありました。
何かと思って尋ねたら、それは、乳房炎を発見したときに牧場で乳房炎乳を培養し、原因菌に基づいて治療方法を決定する「オンファーム・カルチャー」の培養器の手作りカバーでした。

「乳房炎原因菌の特定は、検査に出して結果が帰ってくるまでに通常3日、菌種によって4日かかることもある。その間に、乳房炎がどんどん進んでいく場合もある。自分で培養すると、遅くても48時間で判定できるし、それによって薬剤の選定を素早くできる」とYさん「オンファーム・カルチャー」の利点を話してくれました。

また、「ただ単に牧場で培養するだけではダメ。下手すると大きな間違いにつながる可能性もある。その牧場の傾向をきちんと把握して取り進めることが大事だ」と注意点も加えてくれました。

「オンファーム・カルチャー」について詳しくは、Dairy Japan 2012年2月臨時増刊号「乳房炎の防除–乳質向上と免疫力アップ–」をご覧ください。

獣医師側から酪農現場のリスクマネジメントを考える

2012 年 9 月 5 日

Filed under: — admin @ 8:41 PM セミナー報告

ファイザー株式会社は9月5日札幌で、「酪農現場におけるリスクマネジメントを考えるーとくに、農場HACCPとISO22000についてー」をテーマとして、「プロダクションメディスン研究フォーラム2012」を開催し、獣医師をはじめ、酪農、肉牛、養豚、養鶏農家や関係機関など、200名弱が参加した。

開催に先立ち、木田克弥氏(帯広畜産大学 畜産フィールド科学センター、教授)は、「食の安全を製造過程で確保していく、その認証としてHACCPやISOがある」と挨拶した。

講演では、ジョセフ・ノードハイゼン氏(オーストラリア、チャールズ・スタート大学、教授)が、「ヨーロッパでの農場における乳牛のHACCPシステムの取り組み」と題し、HACCPの原則に基づいた獣医アドバイザリープログラムについて、ハードヘルスと生産管理プログラムを交えながら解説した。

赤松裕久氏(静岡県畜産技術研究所、上席研究員)は、「農場HACCPとISO22000:酪農場におけるリスク管理の実際」と題し、国内で初めてISO22000を取得した酪農場として、ISO22000は、HACCPという衛生管理システムと、ISO9001というマネジメントシステムを融合したものであり、この二つを融合することで、より確かな安全性の確保につながると解説した。

このプロダクションメディスン研究フォーラム2012の詳細については、DairyJapan11月号にてご紹介します。

ホクレン家畜市場:8月の初妊牛平均価格は48万3000円(前月比9000円高)

2012 年 9 月 3 日

Filed under: — djito @ 11:36 AM 業界情報

ホクレン家畜市場の初妊牛相場8月集計分が、ホクレン酪農部・家畜販売課より発表された。

8月については、前月から市場間隔が開いたことに加え、秋産み中心の出回りとなったことから一定量の需要があり、平均価格は48万3000円(前月比9000円高・前年比4000円安)の推移となった。

9月については、初妊牛の出回り資源は減少傾向が予測されるなか、暑熱事故の更新など、引続き初妊牛需要は確保されることから、強含みの推移が予測される。

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