飼料コメ・飼料用稲は合計約3万ヘクタールに:関東地域マッチングフォーラム開く

2010 年 12 月 15 日

Filed under: — admin @ 6:36 PM セミナー報告

12月15日、東京都内で、農研機構と農水省が共催で、
平成22年度「飼料米・飼料用イネの効率的な生産・利用技術」の
マッチングフォーラムが開かれた。

これは、主食としてのコメ生産は、全国の水田の約6割でまかなえる現況下で、
水田のもつ特性を生かすには、飼料としての米の生産が適しているとし、
その生産技術の最新の研究を発表し、課題を乗り越えようとするもの。

フォーラムは、3つのセッションに分かれ、
1 飼料用イネの栽培技術
2 飼料米の利用技術
3 関連機器の実演と相談、がそれぞれの研究者らから発表された。

当フォーラムでは、飼料コメを玄米やモミを農濃飼料として利用し、
飼料用イネは、WCSとして利用する粗飼料として定義し、
全国ベースでは、飼料コメ、飼料用イネともに各1万5000ha(平成22年)
と急増したと推定されている。

現場報告として、茨城県の稲敷農業改良普及センターからは、
「管内のイネWSCは108ヘクタール、3つのコントラ組織が活動しているが、
畜産農家の利用率が低く、各コントラは販売先の確保が困難になった」
としたうえで、
1:水分(湿田)、2:脱粒、3:発酵品質のバラツキ、
4:食料米との競合で害虫駆除がしにくい、5:蛋白含量の低さ、
6:未消化粒への気がかり、などが課題とされた。

また、飼料用イネWCSの広域流通に向けたロールベール荷役具や
飼料米粉砕機なども展示された。
(ロールベール荷役具は、DairyJapan2011年新年号「付録DVD」に
収録しましたので、参考にして下さい)文責:DJ関東

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