乳用牛評価報告(2010-8月)を公表

2010 年 8 月 4 日

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 (独)家畜改良センターは、乳用牛評価報告(2010-8月)を公表した。
 同センターは、「分娩難易に係る遺伝的能力評価は、後代検定候補種雄牛を交配し受胎したホルスタイン種雌牛の初産分娩記録を用いており、当該種雄牛の産子の父としての効果を表している。ところが、国内ではホルスタイン種未経産牛に肉用牛を交配するケースが多く見られ、評価に必要な記録を早期に十分得ることができない。このため、今回の評価から、2産以降の記録を用いた分娩難易評価値や他の形質との相関関係をもとに、初産時の分娩難易を予測し公表するとした。したがって、今後、後代検定を終えた候補種雄牛が検定済種雄牛として選抜されるタイミングには、すべての種雄牛の分娩難易が公表されることになる」
と評価対象牛の拡充において言及し、今回新たに15頭の新規種雄牛が登場したことも公表した。

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※2010-8月評価では、雌牛評価の公表回数と海外種雄牛の公表時期、雌牛の体型評価対象、雌牛の泌乳持続性の公表、海外種雄牛の公表対象など、いくつかの変更を行なった。詳細は、家畜改良センターホームページ(http://www.nlbc.go.jp/)のメインメニューから遺伝的能力評価を選択し「2010-8月以降の遺伝的能力評価に係る変更点」をご覧ください。

 また、同センターは評価制度の向上の点で、今年2月から泌乳形質の評価方法を検定日モデルに移行し、その際に評価精度が向上することを知らせていた。毎年この時期の評価では、後代検定候補種雄牛の前期分の評価成績が公表対象となることから、これら種雄牛の評価結果をもとに確認した。から、検定日モデルに移行した結果、評価に採用された牛群数や娘牛数が増加し、評価値の信頼度も向上したことが判るとした。

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