北海道平均乳量1万kg超え・体細胞数10万代に

2023 年 2 月 8 日

Filed under: — djito @ 6:14 PM ニュース

北海道酪農検定検査協会は、2022年1~12月の年間検定成績(経産牛1頭当たり平均)を公表した。
全道の検定農家数は3,583戸、平均実頭数は93.2頭(前年90.5頭)。

《全道平均》
平均乳量10,025kg(前年9,933kg)
乳脂率4.03%(前年3.98%)
乳蛋白質率3.39%(前年3.37%)
無脂固形分率8.86%(前年8.84%)
体細胞数192千(前年200千)
リニアスコア2.3(前年2.4)
分娩間隔420日(前年422日)

《地区別の検定農家戸数と平均乳量》
石狩:74戸、10,425kg
空知:41戸、9,794kg
上川:161戸、10,245kg
後志:40戸、9,327kg
桧山:40戸、8,662kg
渡島:68戸、9,640kg
胆振:65戸、9,955kg
日高:74戸、9,104kg
十勝:832戸、10,484kg
釧路:409戸、9,405kg
根室:778戸、9,758kg
網走:555戸、10,540kg
宗谷:306戸、9,433kg
留萌:140戸、9,121kg

《乳量階層別戸数比較》
11,000kg以上:706戸(比率19.7%)
10,000kg代:741戸(比率20.7%)
9,000kg代:863戸(比率24.1%)
8,000kg代:612戸(比率17.1%)
7,000kg代:405戸(比率11.3%)
6,000kg代:178戸(比率5.0%)
6,000kg未満:78戸(比率2.2%)

宇都宮賞が決定:渡辺繁敏氏(訓子府町)・黒崎尚敏氏(中標津町)・今村敏幸氏(更別村)

2023 年 1 月 11 日

Filed under: — djito @ 6:00 PM ニュース

宇都宮仙太郎翁顕彰会(瀧澤義一理事長)は1月11日、「第55回 宇都宮賞」の表彰者を以下の3氏に決定した。表彰式は例年どおり、同翁の命日にあたる3月1日に札幌市で開催する。

●酪農経営の部=渡辺繁敏氏
(72歳)
「家族一丸・酪農一筋」を信念に家族が酪農業を誇りとして、乳牛改良にも積極的に取り組んできた。平成29年の経営法人化を機にFS牛舎建築と搾乳ロボットを導入し、規模拡大によるスケールメリットを活かし経営コストの低減を実現している。草作りでは地域的に粗飼料面積が少ないため、粗飼料の品質・収量の確保にこだわり、堆肥とライムケーキを攪拌・散布して適正な土壌pHの維持に努めてきた。その結果、反収は地域平均より1割の多収で、カルシウムを多く含んだ嗜好性の高い粗飼料の給与量を増やして濃厚飼料を調整し、良好な乳牛の飼養管理を実現している。乳牛改良ではゲノミック評価を積極的に活用し改良速度を速めている。

●酪農指導の部=黒崎尚敏氏(68歳)
米国での新たな生産獣医療の技術と理論を習得するため平成4年渡米。2年間の研修を経て、6年に別海町で総合牛群管理サービス社(現・株式会社トータルハードマネージメントサービス)を設立し、疾病治療のほかに、牛群の現状を分析しながら飼養・繁殖管理の技術・情報の提供や牛群管理指導を行なう生産獣医療を生業に、「酪農家の生産性と利益を向上させる」を社是に開業した。牛群の繁殖検診システムを作り上げたパイオニア。日本においてFS牛舎やTMR給与の導入に伴い顕在化する安楽性、乳房炎、蹄病、繁殖、周産期代謝性疾患予防対策の重要性にいち早く着目し、総合的な牛群管理の必要性を酪農業界に提言してきた。

●乳牛改良の部=今村敏幸氏(66歳)
「土・草・牛作りとゆとりある楽農を目指して家族での生活感を大切にする」がモットー。自給飼料生産では腹作りを第一に、土壌改良、草地の更新や適期収穫により、栄養収量が高い良質粗飼料を生産し、多回給与で採食量を高めてきた。体型と高泌乳を目指した乳牛改良に取り組み、数々の共進会で多くの賞を受賞し、牛群は検定組合を代表する能力を兼ね備え、体型・能力のバランスの取れた優秀な牛群を維持している。牛群検定では乳量・成分の高い牛群を実現し、牛群体型審査では平均得点83.5点、体型偏差値132.7と高レベル。これまでにエクセレント級を獲得した8頭すべてが自家生産牛で、その中の1頭は93点を獲得している。

女性社会起業家のライヨン氏が社外取締役に ファームノートHD

2022 年 12 月 8 日

Filed under: — djito @ 5:51 PM ニュース

株式会社ファームノートホールディングス(本社:北海道帯広市、代表取締役・小林晋也氏)は、11月29日に第6回定時株主総会を開催し、新たに社外取締役としてウォン・ライヨン氏を選任し、同日付で就任したことを発表した。
ライヨン氏はサステナビティやダイバーシティの専門家であるとともに、女性社会起業家として、青少年の意識変容・行動変容を推進するために、マレーシアでFirst Penguinを設立するなど積極的に活動している。
同社は、酪農・畜産業の持続可能性をさらに高めるために、ライヨン氏に経営チームメンバーに起用した。

黒澤賞に茨城地方連の外之内加奈さん

2022 年 11 月 18 日

Filed under: — maetomo @ 10:49 AM ニュース

日本酪農青年研究連盟は11月16日、宮城県で第73回日本酪農研究会を開催した。研究会には全国から約190人の盟友が参加した。
研究会では経営発表6題、意見事例発表5題が発表された。このうち関東協議会茨城地方連盟の外之内加奈さんが発表した「4代目が描く、100年目の牧場ーー世代を超えた地域の絆ーー」が最優秀賞である黒澤賞を受賞した。
外之内さんは、茨城県小美玉市の酪農専業経営。平成26年に就農、28年に法人化し、代表を務めている。外之内さんは、これまでの経験則に基づく管理から、数値や指標に基づく管理に変更したことで成績を改善してきたことや、高い所得率など多くの項目が評価された。その一例として、代謝プロファイルテストによって飼料メニューを見直したことで乳量や繁殖成績を改善している。

ゲノム情報の連携強化:Farmnote Cloudを大型アップデート ファームノート

2022 年 11 月 17 日

Filed under: — djito @ 8:42 PM ニュース

株式会社ファームノート(本社:北海道帯広市、代表取締役:下村瑛史氏)は、牛群管理システム「Farmnote Cloud(ファームノート クラウド)」を大型アップデートする。
今回のアップデートによるポイントは、牛群の管理から改良への進化を支援すること。
酪農家向けに乳牛から遺伝子情報(ゲノム)を採取し、その解析結果をクラウドで提供するサービス「Farmnote Gene(ファームノート ジーン)」との連携を強化する。

Farmnote Cloudは、牛の状況を記録・整理し、行動や判断の助けになる情報を与える牧場作業に特化したクラウド牛群管理システム。
Farmnote Geneは、顧客の牛の遺伝子情報を採取し、解析結果をインターネット経由で提供するクラウド型の情報提供サービス。ユーザーは、PCやタブレットから飼育する牛の特性を個体ごとに遺伝子レベルで確認できる。
Farmnote CloudとFarmnote Geneの連携により、遺伝子解析の結果を取り込むことで、より生産性の高い牛群を形成できる環境が整う。

【製品に関する問い合わせ】
■株式会社ファームノート・カスタマーサポート
■TEL:0120-006-521(平日:10:00-18:00)
■MAIL:support@farmnote.jp

牛乳乳製品を楽しむ「ミルク鍋」キャンペーンを開催

2022 年 11 月 11 日

Filed under: — maetomo @ 3:28 PM ニュース

Jミルクは年末年始期に牛乳をたっぷり使った「ミルク鍋」を募集する「#私のミルク鍋」キャンペーンを開催する。
キャンペーンはJミルクと国産ごはん、おもち、野菜、鍋の団体とコラボレーションするSNSキャンペーン。
キャンペーンへは
1.Jミルクの公式SNS(InstagramまたはTwitter)をフォロー
2.「ミルク鍋」を作って写真や動画を撮影
3.「#わたしのミルク鍋」を付けて、あなたのSNSに投稿
のステップで参加できる。
応募期間は2022年12月15日から2023年1月31日。
応募者から抽選で30人に、おこめ券などの商品が当たる。
また期間中にはJミルク公式SNSで和食・洋食の一流料理人が考案した、こだわりの「ミルク鍋」を公開。プロの味を家庭でも楽しむことができる。
くわしくは以下から。
https://www.j-milk.jp/news/milknabe2022.html

東京・豊洲で酪農イベント開催!

2022 年 11 月 4 日

Filed under: — 前田真之介 @ 12:03 PM イベント,イベント開催案内

【東京・豊洲で酪農イベント開催!】

11月3日(木・祝)東京・江東区の豊洲公園で「わくわくモーモー牧場~豊洲に牛がやってくる~」と題する酪農体験イベントが地域交流牧場全国連絡会により開催された。11月1日発表の牛乳小売価格値上げが発表されたばかりだが、背景にある厳しい酪農生産現場の現状を理解してもらうとともに、牛乳・乳製品をもっと消費してほしいという願いで、消費者との交流を深めることを目的としたイベントで、多数の来場客を迎え入れた。

 

酪農生産者においては、飼料、燃料、その他資材の高騰で経営的に厳しい状況にあるが、そのなかでも消費者に対する熱い思いは変わらず、良質な生乳生産への努力を伝えるとともに、牛に触れ、体験してもらうことで、より酪農という産業を身近に感じてもらいたいというのが狙い。

「今回は生体(牛)を連れて来たので、それだけでも来場者の反応は大きくて、予想以上の来場者でした。牛乳の小売価格が上がりしましたが、そんな状況だからこそ、われわれ生産者と消費者の距離が近くならなくてはならないとおもいます。それによりみなさん理解してくれると思います。」と牛を連れて参加した千葉県八千代市の酪農家・加茂太郎さんは言う。

会場では牛1頭と子牛2頭が来場客をお出迎え、紙芝居、クイズ大会や模擬搾乳体験などのレクレーションで会場に訪れた多数の来場客との交流を深めていた。また会場ではキッチンカーも出店し、国産チーズを使ったピザに人気が集まっていた。会場内の牛乳・乳製品販売コーナーも大盛況であった。

 

 

飼料メーカー・飼料販売会社向けツール「U-Feed」スタート

2022 年 11 月 2 日

Filed under: — maetomo @ 8:54 AM ニュース

デザミス株式会社は11月1日、牛の飼料メーカーおよび飼料販売会社向けビジネスチャットルール「U-Feed」の提供をスタートした。
「U-Feed」は飼料会社と牧場がアプリケーションでつながり、飼料に関する情報管理やコミュニケーション、タスク管理をデジタル化するサービス。これによって、飼料会社と牧場双方の業務コストの削減につなげる。
詳細は以下から。
https://www.desamis.co.jp/information/press_release/2022_1101

TMRセンターの課題と対策とは 北海道TMRセンター連絡協議会

2022 年 10 月 24 日

Filed under: — djito @ 6:15 PM ニュース

北海道TMRセンター連絡協議会は10月24日、札幌市で「第17回定期総会/研修会」を開催した。
研修会では、開催に先立ち小林康紀会長(更別TMRセンター)は「各TMRセンターは今の酪農情勢にどう対応すればよいのか苦慮している」と述べた。

基調講演は「TMRセンターの課題と展開方向に関する研究結果報告」と題して、秋田県立大学の岡田直樹教授が2019年に全道の全TMRセンター(44センター)を対象に行なったアンケート調査結果を報告した。センターの課題に関する回答は、現在の課題としては経済的課題(借入金返済・TMR値上げ・自己資本蓄積)、今後の課題としては組織的課題(酪農家減少・社長交代・酪農家の意識変化・共同作業困難化)が中心となっていた。

次に、道総研酪農試験場の濱村寿史主査が、TMRセンターの実態から見た課題を「運営」「財務」「労働」に分けて解説した。運営では「社長の後継者確保」の対策として後継者の育成、マネージャーの雇用、外部によるマネジメント、財務では「自己資本蓄積・TMR価格の引き上げ」の対策としてコスト低減、構成員のコスト負担力向上、労働では「従業員確保困難化」の対策として職務満足度の向上、オペレーターとヘルパーを兼務できる人材の育成、特定地域づくり事業協同組合との連携を提案した。

その後、農水省畜産局飼料課の齋藤将司課長補佐が「自給飼料をめぐる情勢について」と題して、直近の農政や今年度事業、来年度予算概算要求などを紹介した。

乳用牛への黒毛和種の交配状況について 日本家畜人工授精師協会

Filed under: — ogawaryohei @ 4:03 PM ニュース

一般社団法人日本家畜人工授精師協会は10月24日、令和4年第2四半期(4〜6月期)「乳用牛への黒毛和種の交配状況について」公表した。

黒毛和種の交配割合は、全国で40.1%(前期比0.5%増、前年同期比4.3%増)、北海道は29.0%(前期比0.2%増、前年同期比5.2%増)、都府県は54.0%(前期比0.9%増、前年同期比3.3%増)だった。

また、性判別精液の割合は、全国で18.4%(前期比0.2%増、 前年同期比0.9%減)だった。

詳細については以下URLから

http://aiaj.lin.gr.jp/3/tyosa.html

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