大規模搾乳ロボット牧場「Kalm 角山」オープニング・セレモニー

2015 年 8 月 24 日

Filed under: — djito @ 6:48 PM ニュース

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デラバル(株)は8月24日、8台の搾乳ロボット(VMS)、および個体ごとの生乳中プロゲステロンやベータ・ヒドロキシ酪酸などを自動分析して繁殖と健康をモニターできるシステム(ハードナビゲーター)を装備した、搾乳牛500頭規模の新牧場「(株)Kalm 角山(カームカクヤマ)」(8月5日付DJニュースで既報)のオープニング・セレモニーを開催した。

デラバル(株)の曽我和彦代表取締役社長は、「8台のロボット搾乳は日本初の規模であり、アジアでもナンバーワンを誇るものである。今やヨーロッパでは、搾乳機を更新する酪農家の6割以上が搾乳ロボットを選択している」と主催者挨拶した。

(株)Kalm 角山の川口谷仁専務取締役は、「大きなサポートのおかげで、ようやくここまで来ることができた」と挨拶し、「ロボット搾乳であれば個体管理での規模拡大がイメージできた」と、搾乳ロボットを選択した理由、またデラバルのシステムを選んだ理由などを語った。

デラバル東アジア地区のソレン・ルンディン社長は、「世界的に搾乳ロボットの流れが来ている。その理由は労働力不足のほか、乳牛をより健康的に管理でき、より繁殖成績が向上し、酪農家の利益がより高まるシステムが兼ね備わったことにある」と挨拶した。

その後、Kalm 角山の概要説明、施設の案内などが行なわれた。

あなたの飼養管理に関する疑問にお答えします――乳用牛ベストパフォーマンス実現会議「パンフ」公開

2015 年 8 月 12 日

Filed under: — djito @ 2:46 PM ニュース

農水省が事務局を務める「乳用牛ベストパフォーマンス実現会議」(座長=阿部亮氏、畜産・飼料調査所「御影庵」主宰)は、乳用牛の繁殖・飼養・衛生管理における最新の知見を集約したパンフレットを公開した。

「乳用牛ベストパフォーマンス実現会議」とは、生乳生産基盤の確保が急務となっていることから、乳用牛の泌乳能力と繁殖能力を、牛への負担を増やさずに最大限発揮(ベストパフォーマンス)させていくために、酪農家における点検・改善ポイントを情報発信し、乳用牛の更なる生産性向上を図ることを目的として、有識者および酪農家がメンバーとなって昨年度、組織されたもの。

このたび公開された、「乳用牛のベストパフォーマンスを実現するために–あらためて確認してみよう! 自らの繁殖・飼養・衛生管理–」と題したパンフレットは、以下の4章で構成されている。
1 ベストパフォーマンスを発揮するための7つの疑問とその解決すべき課題について
2 「乳用牛ベストパフォーマンス実現セミナー」の概要
3 繁殖・飼養・衛生管理における点検・改善ポイント
4 乳用牛のパフォーマンス向上による経営改善の効果

同会議は今年度中に、点検・改善ポイントの現場の普及に向けたセミナー開催も予定している。

同パンフレットは以下からダウンロードできる。
農水省 畜産部HP=http://www.maff.go.jp/j/chikusan/kikaku/lin/

国内最大8台の搾乳ロボット牧場「Kalm 角山」竣工

2015 年 8 月 5 日

Filed under: — djito @ 1:14 PM ニュース

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8台の搾乳ロボットを装備した、搾乳牛500頭規模の新牧場「(株)Kalm 角山(カームカクヤマ)」の竣工式が8月5日、北海道江別市角山の同牧場で行なわれた。

同牧場は、石狩管内江別市および札幌市の5牧場が構成員となって設立した共同法人。
搾乳牛舎は480ベッドのフリーストールで、8台の搾乳ロボットで搾乳する。
年間生乳出荷量は5600tを見込み、サツラク農協へ出荷される。

牧場名の「Kalm」はオランダ語で「穏やかない、悠々」という意味。
構成員そして角山地域の穏やかなる未来を作り守ることを願って命名された。

写真=「近隣で離農が相次ぐなか、大きな器となって、この地域における酪農という産業を守りたい。札幌という大消費地に近い江別で、生乳の供給責任をはたしていきたい。という想いから共同法人を立ち上げた」と挨拶する百瀬誠記代表取締役

北海道TMRセンター連絡協議会が夏期研修会

2015 年 7 月 30 日

Filed under: — djito @ 7:24 PM ニュース

北海道TMRセンター

北海道TMRセンター連絡協議会(浜頓別エバーグリーン・佐々木二郎会長)は7月30日、札幌市内で「第8回 夏期研修会」を開催した。
道内の会員TMRセンターはもとより、関係者ら約190人が参加した。

今回のテーマは「良質自給飼料確保に向けた生産技術の向上を目指して」。
参加者は、「機械・流通」「土地」「飼料」の三つの分科会に分かれ、関連する機械・資材・飼料会社が製品を紹介し、また専門家が話題提供した。さらに、現場での現状や課題などを討論した。

講演として、「飼料をめぐる情勢」(農水省草地整備推進室・杉山喜実課長補佐)、「日本政策金融公庫からのご案内」(日本政策金融公庫・小藥善昭上席課長代理)の2題も行なわれた。

写真=「土地」分科会では、コーンズ・エージーが急速堆肥発酵装置「クイックコンポスター」、土谷特殊農機具製作所が「バイオガスブラント」、臭気対策として、タカキタが「活性誘導水」、アグリエイドが「ボニトエキス」を紹介した

※詳報はDairy Japan 9月号で。

最優秀賞に山下雅博さんと富安麻紀子さん:酪農青年女性発表大会

2015 年 7 月 17 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 10:30 AM ニュース,発表会

北海道の山下雅博さん

北海道の山下雅博さん


熊本県の富安麻紀子さん

熊本県の富安麻紀子さん


全国酪農青年女性会議および全国酪農業協同組合連合会は、7月15・16日、都内で、第44回全国酪農青年女性酪農発表大会を開催した。 酪農経営の部、酪農意見・体験発表の部で、それぞれ6名ずつ発表が行なわれた。
酪農経営の部では「道北地域に根差した季節繁殖経営を目指して」を発表した北海道の山下雅博さんが最優秀賞に選ばれた。審査講評ではここ数年でも悩ましい審査となったとし、国産粗飼料を適切かつ安定的に確保しているかどうか、高品質はもちろんのこと、低コスト生産の実現に向けて積極的に技術革新、新たなイノベーションの導入に取り組んでいるかどうか、ゆとりある酪農を実現するとともに地域の酪友を増やす活動を積極的に行なっているかどうか、この三つの観点を総合的に考えたとした。
酪農意見・体験発表の部では、「酪農! この愛すべき天職」を発表した熊本県の富安麻紀子さんが最優秀賞に選ばれた。審査講評では、目標と夢の実現性という点で就農希望者に勇気を与え、酪農の新たな魅力を引き出す可能性を含めた活動を行なっているとした。また酪農教育ファーム活動の草分けとして長年酪農の魅力を発信し続け、さらに新たな夢を実現しようとする若さを分け与えてくれたとして、北海道の竹田千鶴子さんの発表「~人をつくる~ひとすじの道で…伝えたいこと」に対して、審査員一同から特別賞が授与された。

さあ、世界最大の農業機械展「アグリテクニカ2015」へ

2015 年 7 月 16 日

Filed under: — djito @ 3:03 PM ニュース

アグリテクニカS

ドイツ農業協会(DLG)は7月16日に札幌市で、来たる11月10~14日(プレビューディ11月8・9日)にドイツで開催される、国際農業機械展「アグリテクニカ2015(AGRITECHNICA 2015)」の開催告知を行なった。
「アグリテクニカ」は1年おきにドイツのハノーバー市で開催される、農業機械・機器、および管理技術に関する世界最大の国際展示会。
DLGのアルムト・シュミット氏が、「アグリテクニカ」の概要、今年の見どころなどを紹介した。

前回(2013年)の開催では、世界47カ国から2897社が出展し(うち1384社はドイツ国外からの出展、日本からは10社が出展)、世界88カ国から約45万人の来場者があった(ドイツ国外からは約10万7000人)。
今回の開催は、それ以上の規模となる見込み。

展示プログラムは、飼料作物や穀物などの専用機械・機器、トラクターや輸送車両、電子機器や精密農業用ソフトウェア、再生可能エネルギー関連、中古機械・機器のマーケティング関連など、盛りだくさん。
同時に、最新のトピックを取り上げたプレゼンテーションや会合、またセミナーなど、200件以上のイベントも行なわれる。

問い合わせは、DLG日本サービス窓口(アグサプライ内)、TEL 0153-74-9072、E-mail:expo@hdp-farm.com

写真=「一人でも多く体験してほしい。ドイツ・ハノーバー市でお待ちしています」と言うDLGのアルムト・シュミット氏とDLG日本サービス窓口の上村孝和氏

雪印メグミルク 平成27年秋季 新商品発表会

2015 年 7 月 15 日

Filed under: — AsanoHiroko @ 3:35 PM ニュース

雪印メグミルク 西尾啓治社長

雪印メグミルク 西尾啓治社長


秋季新商品発表会
 雪印メグミルク(株)は7月15日、新宿のリーガロイヤルホテル東京にて「秋季新商品発表会」を開催した。
 今回のトピックは主力商品であるガセリ菌SP株ヨーグルトの機能性表示食品としての発売で、開会に先がけ、代表取締役社長・西尾啓治氏は「弊社独自の乳酸菌であるガセリ菌SP株の内臓脂肪を減らす機能について機能性表示食品として商品パッケージへの表示が可能になり、消費者の皆様にダイレクトにお伝えできることとなった。内臓脂肪を減らす機能はヒト試験において世界で初めて確認された知見であり、弊社はこの秋より恵ガセリ菌SP株ヨーグルト3品を新たな機能性表示食品として発売し、今後さらなるヨーグルトの需要拡大を図っていく」と述べた。
 この他「雪印北海道100さけるチーズ」バター醤油味・ローストガーリック味、「こんがり焼けるとろけるスライス」、優れた耐熱保型性を備えた業務用「セレクトダイスチーズ」赤(チェダー)などのチーズ製品、近年のトレンドであるハイブリッドスイーツにのっとり発売した「たべる雪印コーヒー 180g」、北海道のチョコレートブランドROYCE’とのコラボ商品「ROYCE’ チーズデザート6P」など、新商品・改良品を含め72品目が発売となる。

北海道酪農――新規参入20戸あるも出荷中止212戸で192戸の減少

2015 年 7 月 14 日

Filed under: — djito @ 5:23 PM ニュース

北海道農政部畜産振興課は7月14日、「北海道における酪農経営の離脱状況について」を公表した。
これは道内の生乳出荷農家を対象に調査を実施したもので、平成26年2月1日から27年1月31までの統計。

今年2月1日現在の生乳出荷農家戸数は6129戸で、新規参入が20戸あったものの、212戸が出荷を中止(法人化を含む)したことから、192戸の減少となった。
なお、11戸が協業により3法人を設立したことから、3戸が継続、8戸が離脱としているため、それを除いた場合、204戸の離脱となる。
減少率は3.04%で、昨年の3.08%をわずかに下回った。
離脱の要因は、「高齢化と後継者問題・労働力不足」が32.1%と最も多い。

北海道の初回授精受胎率は未経産54.3%・経産37.2%

2015 年 7 月 13 日

Filed under: — djito @ 6:16 AM ニュース

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北海道家畜人工授精師協会は平成26年の「乳・肉人工授精実施成績」を取りまとめた。
全道平均は以下のとおり。

●乳用牛(未経産・経産合計)の初回授精受胎率=42.4%(前年も42.4%)
●乳用牛(未経産)の初回授精受胎率=54.3%(前年は53.9%)
●乳用牛(経産)の初回授精受胎率=37.2%(前年は37.4%)

●肉用牛(未経産・経産合計)の初回授精受胎率=61.0%(前年は63.1%)
●肉用牛(未経産)の初回授精受胎率=62.4%(前年は65.2%)
●肉用牛(経産)の初回授精受胎率=60.9%(前年は63.1%)

酪農家戸数は1万7700戸に

2015 年 7 月 1 日

Filed under: — djito @ 1:46 PM ニュース

農水省は6月30日、畜産統計を発表した。これは今年2月1日時点の状況を調査したもの。
酪農家戸数は、全国で1万7700戸で(北海道6680戸)、廃業などにより前年に比べて900戸(4.8%)減少した。
乳牛頭数は、全国で137万1000頭で(北海道79万2400頭)、同2万4000頭(1.7%)減少した。内訳では、経産牛は86万9700頭で同2万3700頭(2.7%)減少し、未経産牛は50万1600頭で同400頭(0.1%)増加した。
1戸当たりの平均飼養頭数は、全国で77.5頭で同2.5頭増加した(北海道118.6頭)。

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