体外受精卵の生存率向上技術:畜産草地研究所らのチームが発表

2012 年 9 月 14 日

Filed under: — admin @ 8:32 PM ニュース,未分類

9月14日、畜産草地研究所、東京大学大学院農学研究科および秋田県畜産試験場は、健康食品の素材として利用されているL-カルニチンを培養液に添加することで、添加しない場合と比べて、牛の体外受精卵の生産率を32.4%から44.6%へ、凍結保存後の生存率を66.9%から91.0%に向上させることに成功した、と発表した。

その効果は、1 mLの培養液当たり0.6 mgの L-カルニチン(4円相当)の添加によって得られる、としている(培養液1 mLは約200個の牛の受精卵が培養できる量)。 これらの成果により、子牛の生産性向上が期待できると見込まれる。

詳しくは、同研究所ホームページで;
http://www.naro.affrc.go.jp

「牛の絵」子ども達の作品展

Filed under: — maetomo @ 7:31 PM 未分類

北緯40度に位置する酪農の町「幌延町」。
今回は同町の農協を訪問した際にお目にかかった子ども達の絵です。

写真にあるのは、同町農協が主催する「酪農フェスティバル」にて
小中学生を対象とした「牛の絵コンテスト」の入賞者の作品です。
どれも素晴らしく、着眼点がそれぞれ違うのが面白いところです。
審査は、“絵心のある”同町酪農家により行なわれるそうです。

農協職員さんは、「酪農の町として、子ども達には牛とふれあい、
よく観察してもらいたい」とのことでした。

酪農フェスティバルは、毎年7月に行なわれ、今年で3年目。
それ以前は農協が行なう組合サービスの一環だったそうですが、
3年前からは町民を巻き込んだお祭りとして行なっているそうです。
毎年、一般の町民が300人以上集まるそうです。

オンファーム・カルチャー

2012 年 9 月 7 日

Filed under: — maetomo @ 6:16 AM 未分類

十勝管内のY牧場を訪問したら、事務所に「生うに」の発泡スチロール箱が置いてありました。
何かと思って尋ねたら、それは、乳房炎を発見したときに牧場で乳房炎乳を培養し、原因菌に基づいて治療方法を決定する「オンファーム・カルチャー」の培養器の手作りカバーでした。

「乳房炎原因菌の特定は、検査に出して結果が帰ってくるまでに通常3日、菌種によって4日かかることもある。その間に、乳房炎がどんどん進んでいく場合もある。自分で培養すると、遅くても48時間で判定できるし、それによって薬剤の選定を素早くできる」とYさん「オンファーム・カルチャー」の利点を話してくれました。

また、「ただ単に牧場で培養するだけではダメ。下手すると大きな間違いにつながる可能性もある。その牧場の傾向をきちんと把握して取り進めることが大事だ」と注意点も加えてくれました。

「オンファーム・カルチャー」について詳しくは、Dairy Japan 2012年2月臨時増刊号「乳房炎の防除–乳質向上と免疫力アップ–」をご覧ください。

身近なもので暑熱対策

2012 年 8 月 31 日

Filed under: — maetomo @ 5:08 AM 未分類

今年も処暑を過ぎたというのに、残暑に苦しめられますね。
北海道の酪農地域でも街中でも、
今年の暑さは去年と比べてキツいという声を聞きます。

そんな今年ですが、根室管内にあるK牧場では、
手軽にできる家庭用スプリンクラーを使った暑熱対策を実践しています。
もともとは牛舎屋根の上で使用していたのですが、
「屋根よりも牛対に直接の方が効果あるんじゃないかと思った」とのことで、
牛舎内の水飲み場付近の柱に設置。
連日30℃を超えていて人でも苦しいくらい暑い日は、
日中2時間ほど散水することで、「牛は喜んで集まってくる」そうです。

夏場の暑さは、人も牛もちょっとしたアイデアで乗り切りたいものですね。

お越しください! 国際畜産展示会「Euro Tier 2012」

2012 年 8 月 27 日

Filed under: — admin @ 9:37 PM 業界情報,未分類

DLG Service GmbHと合同会社アグサプライは 8月27 日に札幌で、 11月13日から16日にドイツ連邦共和国ハノーバー市で行なわれる国際畜産展示会「 Euro Tier 2012(ユーロティアー2012)」の開催に先立ち、日本国内のメディアや関係機関向けのオフィシャル・イベント「ユーロティアー・プレビュー・イン札幌」を開催した。
前回の開催(2010年)で世界49 カ国 1900を超える出展があり、農家を筆頭に大学やディーラー、関係機関など 13万人が来場した。出展者は半数がドイツ国外からの参加で、世界の畜産管理技術が一堂に会する最大規模の展示会である。今年は前回に比べ、会場に 6ホールを増設し、2100を超える出展を見込んでいる。また、バイオエネルギー分野の展示会「 BioEnergy Decentral」も同時開催される。
前回参加者の安宅一夫氏(酪農学園大学特任教授)は本プレビューで、「日本の会社や人々も、どんどん参加してほしい」と語り、主催の上村孝和氏(合同会社アグサプライ)は、「新技術はもちろん、世界中の人々とのつながりができ、新技術以上の成果が得られる。ぜひ参加してほしい」と日本からの多くの参加を期待している。
【 Euro Tier 2012開催案内】
□会期: 2012年11 月13日から16日
□会場:ハノーバー・メッセ(ドイツ連邦共和国ハノーバー市)
□展示構成:畜産分野の技術やノウハウをテーマとした全畜種向けプログラム
□問い合わせ: DLGサービス日本サービス窓口(合同会社アグサプライ内)
代表 上村孝和  TEL0153-74-9027 、HP:www.eurotier.com

この時期の観察が一番大事

2012 年 8 月 24 日

Filed under: — maetomo @ 6:16 AM 未分類

十勝管内T牧場の、乾乳牛群の飼槽です。
乾草に雨や雪が当たらないように被せているカバーは、
高速道路パーキングエリアの売店の屋根部材だそうです。

「この時期(とくに乾乳後期)の観察が一番大事」というTさん。
一日に何回も様子を見に行きます。
そうした綿密な管理があって、牛達の肋は見事に開張しています。

気持ち和む牛舎の絵

2012 年 8 月 17 日

Filed under: — maetomo @ 5:27 AM 未分類

十勝管内にあるI牧場の牛舎の壁は、見ているだけで気持ちが和みます。
同牧場には2年前に建てた新築牛舎と、昭和53年に建てた古い牛舎があります。
その古い牛舎の壁一面に、牛の絵が描かれているのです。

4年ほど前に、同牧場で働いてくれていた漫画家志望の方が、
ペンキとスプレーを使って絵を描きたいと、
写真のような絵を描いてくれたそうです。
最初、Iさんは描いてもらった絵を気にしていなかったそうですが、
その後、Iさんが気持ちの沈んでいたとき、
この絵を見たら自然と気持ちが明るくなったそうです。

やはり、人の描いた絵には心を動かす力があるのかもしれませんね。

コンパクトながら一目瞭然

2012 年 8 月 10 日

Filed under: — maetomo @ 6:16 AM 未分類

十勝管内・T牧場の手作り「牛群管理盤」です。
文具店で売られている「卓上のホワイトボード」と「マグネット」で、
「今現在、どの牛が、どの群にいるのか」をビジュアル表示するものです。
コンパクトながら一目瞭然で、T牧場ではとても重宝しています。

キャッチコピーを牧場に

2012 年 8 月 3 日

Filed under: — maetomo @ 5:53 AM 未分類

根室管内にあるH牧場の牧場看板は、普通の看板とは違う点があります。
一つは、牧場看板自体が先代の手作りであるということ
もう一つは、看板の裏には看板を立てると同時にキャッチコピーが刻まれていること

最近では、牧場看板は業者に依頼して立てられるものが多く、
そこにデコレーションをする農家もいます。
しかし、H牧場の看板は手作りであるとともに、
道路そばに立てられ、とても存在感を発揮しています。

その看板の裏には、「乳が流れる緑の大地」と刻まれています。
この言葉についてHさんは、
「草地主体のこの土地で牛を飼い、乳を搾る。
そのイメージを一言でうまく表していると思う」と話してくれた。
「裏にこれが書いてあるだけで、雰囲気が良い」とも。
最後に、「色が薄くなってきたから、綺麗に塗らなきゃな」とHさんは笑って言いました。

自らのモチベーションを駆り立てるためにも、
また、通りがかる人々に自分の牧場をPRするためにも、
牧場のキャッチコピーを持つということは、とても素晴らしいものではないでしょうか?

「サプリメント容器」装備の一輪車

2012 年 7 月 27 日

Filed under: — maetomo @ 6:16 AM 未分類

根室管内のT牧場は54頭繋ぎ牛舎で、分離給飼しています。
脂肪酸カルシウムは嗜好性の向上をはかるため、ビートパルプと一緒に給与します。
そのとき便利なのが、この「サプリメント容器」を取り付けた一輪車。
ご覧のように、ディッピング剤の容器を縦半分に切って利用したものです。

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