取材先で出会ったこちらの牛、日本短角種という和牛の一種で、飼養頭数が少なく珍しい牛なのだそう。肉質は赤身が強く、黒毛和種のように脂の乗りは良くないため、「和牛」というジャンルではあまり価値を見出されてこなかった牛です。
牧場主のNさんは、この牛を健康に育て、脂は多くないもの新たなジャンルの美味しい牛肉を作り上げることを目標にしていました。今までは価値がないとされていた生産物も、求める人に届くように工夫することで、新しい価値を生み出すことができるのかと感動しました。
うかがったのは十勝管内O牧場(酪農部門320頭・肉牛部門900頭・従事者16名)。
この日は、酪農コンサルティング巡回のあと、毎月定例の酪農スタッフミーティングでした。
ミーティングの最初の議題は、乳検成績の確認と、それに関連する現場状況。
乳量傾向、泌乳立ち上がり、良かったこと・気になることなどが話し合われました。
足痛の牛を発見したら直ちに情報共有することを再確認し、LINEでの緊急連絡やホワイトボードにも記述するなどして早期治療を図ることを申し合わせました。
次の議題は、繁殖成績の確認と課題。
「ひと月の受胎頭数」の目標はクリアしていることが伝えられ、発情発見の徹底などが話し合われました。
続いての議題は……Dairy Japan 9月号で。
先日、岡山県のMファームにお邪魔しました。Mファームは「搾乳牛120頭規模と肥育牛200頭規模を一人でも管理できるように」と導線や施設を検討し、搾乳ロボットやエサ寄せロボット、バーンスクレーパーといった省力化機械を揃えたほか、ベッドへのオガクズ散布も専用の散布機を導入。そんななか紹介してたのが写真の肥育牛へのワラ散布専用機。飼槽に沿って走らせることでワラを吐き出し、給与することができるものです。手のかかる作業を機械化することで省力化はまだまだ可能なのだなと教えられた気分でした。
こんにちは
DairyJapan本社のある東京は連日危険な暑さが続いています。
皆様も水分補給は忘れずに行なってください。
さて今回は「学生牛部は今!」でお邪魔した千葉県立旭農業高校の様子をお伝えします。
旭農業高校は県内で唯一牛・豚・鶏の農場HACCPを取得している高校です。
牛舎内はもちろん道具の整理整頓が徹底されており、毎日牛達の記録も欠かせません。
取材中、牛舎や周辺にはこんなにかわいい看板がいたるところに。
すべて生徒達がDIYで制作したとのことです!可愛くて癒やされますね!
皆様のなかにも、「こんなものをDIYで作った」という物があれば是非教えてください。
続きは旭農業高校の活動内容などが掲載されたDairyJapan9月号でご覧ください。
【複数人で働くヒケツ】
先日お邪魔したA牧場。大規模になり、従業員を含め10名以上で経営している牧場さんです。
スムーズに業務を回すポイントの一つに「物の住所を決め、いつ誰が使う場合でも確実に使えるようにすること」と話してくれました。
細かいところですが、「あれどこにやったかな」「あれってどこにありましたっけ?」というロスを減らすことは、単純に効率を高めるだけでなく、全員が気持ちよく働ける=良い職場作りの一環なのだなと感じました。
このような小さなルールや共通認識が、やがて農場全体の環境の良さや作業効率の高さにつながってくるとのことでした。実際に農場はどこも綺麗で、気持ちの良い空間でした。
素敵な考えだと思ったので、シェアします!
詳しくはDairyJapan9月号をご覧ください。