牛の消化管ツアー

現在編集部ではDairy Japan9月臨時増刊号「Dairy PROFESSIONAL VOL.21」の進行をしています。

今回のテーマは「乳牛の消化と吸収」です。本テーマは主にルーメンから大腸まででの栄養の消化・吸収のメカニズム、起こりうるトラブルとその対応をなどをまとめたものです。

牛の口から大腸、肛門までは一本の管がコンパクトにまとめられもので、いわば「内なる外」といえるものです。そして牛では、腸だけでその全長は40mにも及ぶのだとか。

牛の消化と吸収を知ることは、飼料効率の改善はもとより、乳牛を健康に管理し、高泌乳を狙ううえでも大切なこと。ぜひご一読いただきたいと思います。

Dairy PROFESSIONAL VOL.21は8月下旬に発行します。ぜひお楽しみに!

美味しいチーズを取材しました

先日、広島県の素敵な酪農場とチーズ工房を取材しました。

チーズが生産できるぶんの生乳を搾り、加工して販売する地球にも牛にも人にも優しいチーズ職人のMさん。

山を切り開いて牛や山羊を放牧する「山地酪農」は、森林にあふれる日本にフィットした酪農スタイルでもありました。

「乳製品や牛乳も、作る側にはさまざまなバックボーンがあって、そういったところも含めて選んでもらえるようなミルク文化を根付かせたい」

とおっしゃっていました。

チーズは絶品で、さらにその背景を知ることで美味しさと親しみが2倍になりました。

詳しくは次回のDairyJapan増刊号(2021年9月増刊号)にて!

 

「陽圧換気」の哺育牛舎

北海道根室管内T牧場は、哺育牛舎に「陽圧換気」を採用しています。
哺育舎内の天井には、チューブが2本、膨らんで伸びています。
そのチューブをよく見ると、大小2種類の穴が規則正しく開いていて、そこからファンで送られてくる空気(外気)が静かに出ています。
と言っても、舎内に風が吹いているわけではありません。
新鮮な空気が“降りてきている”という感覚です。
その新鮮空気が舎内の隅々まで万遍なく降り注ぎ、流れ、淀むことがありません。

この陽圧換気システムの哺育牛舎が稼働したのは2年前。
以来、子牛の死亡事故はゼロです。

※詳細はDairy Japan 7月号「ルポ特集/子牛の事故低減への取り組み」を。

Dairy Japan 2021年7月号

皆さんはどうしていますか?②

〈フレッシュ牛の栄養管理 どうしていますか?〉

分娩前と分娩後のそれぞれ概ね3週間は、栄養管理、飼養管理ともに非常に大切な時期であることは周知のとおりですね。

そのなかでも、皆さんは分娩後の3週間「フレッシュ牛」の管理はどのように管理していますか?

ここをうまく乗り切れれば、ピーク乳量も高まり、繁殖管理も順調に進むことと思います。

DairyJapan7月号では、大場 真人氏による集中連載「フレッシュ牛の栄養管理が大切な理由」で、最新の研究についての解説を交えながら、”実際にはどのような管理が良いのか?”ということについて考察しています。

エネルギー給与量は高い方が良い?低い方が良い?……

デンプン・蛋白給与は……?

それぞれのリスクは?

詳しくはDairyJapan7月号をチェック!

 

快適な搾乳環境を目指して

先日、長野県のS牧場を訪ねました。
S牧場は規模拡大の真っ最中。新たな牛舎と併せて、ミルキングパーラーも新築しています。
写真は、建設中の40ポイント・ロータリー式ミルキングパーラーの外観です。
大型の排気ファンが側面に並んでいる様子がわかると思います。建屋内部にも送風ファンがいくつも設置されていて、換気と送風に力を入れていることがわかります。
ミルキングパーラーは牧場で最も牛と人が交流する場です。牛にも人にも快適な搾乳環境を作ることが、結果として生産性の向上につながるのではないでしょうか。