パワースポット

ナウマン象の化石発掘の地として知られる南十勝・幕別町忠類。
酪農が基幹産業です。

その忠類の公共牧場(共栄牧場)の管理棟の横に「乳牛感謝の碑」があります。
これは昭和24年11月2日、「忠類酪農研究会」により旧家畜品評会場に建立されたもの。
その後、昭和44年に品評会場の移転に伴い移設され、さらにその後、平成20年に現在地に移設されました。

戦後間もない頃の「忠類酪農研究会」とは、どのような研究会だったのでしょうか。
きっと、乳牛改良、飼料作物の栽培・貯蔵、生乳の販売など…情熱に満ち溢れた議論が交わされていたことでしょう。
この碑の前に立つと、そうした先人のパワーを感じます。
そのパワーを受け継ぎ、士気を高めていきましょう。

北海道の搾乳農家数7000切る。フリ・パラは20%超

北海道農政部畜産振興課はフリーストール牛舎・ミルキングパーラーの導入状況調査である「新搾乳システムの普及状況」を発表しました。

これは今年(平成23年)2月1日現在の調査で、搾乳農家数は6983戸、前年の7156戸と比較すると173戸減(2.4%減)でした。

ミルキングパーラーを導入している酪農家は1456戸(道内搾乳農家比20.9%)。
フリーストール牛舎を導入している酪農家は1561戸(同22.4%)。
そのうち両方とも導入している酪農家は1446戸(同20.7)で、前年度に比べて25戸(1.8%)増加しています。

ちなみに搾乳ロボットを導入している酪農家は127戸(同1.8%)です。

全戸に扇風機と殺虫剤を配布―JAしべちゃ

釧路管内の標茶町は酪農家戸数295戸、乳牛頭数約3万8000頭、年間生乳生産量約16万4000tという一大酪農生産地です。
そこでの酪農産業を支える「JAしべちゃ」は先週、組合員全員に扇風機とサシバエ防除の殺虫剤を配布しました。
これは、昨年の猛暑の影響で繁殖がずれ込み、これから続々と分娩を迎える牛が増えることを考慮し、急きょ行われたものです。
JAの担当者は、「分娩牛のストレス軽減、事故防止をはかって、生産性を上げてほしい」と話していました。

北海道TMRセンターから東北地方へ粗飼料緊急支援

北海道TMRセンター連絡協議会が酪農学園大学・高橋圭二教授による東北地方への粗飼料緊急支援要請を受け、会員に呼びかけたところ、複数のTMRセンターが粗飼料を提供したことは6月24日付け「DJニュース」のとおりです。

輸送状況は現在、以下のようになっています。
中標津ファームサービス(中標津町)から細断サイレージ50個(トレーラー1台)
開陽D・A・I(中標津町)からロールパック25個(トレーラー1台)
オコッペフィードサービス(興部町)からロールパック28個(トレーラー1台)
浜頓別エバーグリーン(浜頓別町)からロールパック56個(トレーラー2台)
アグリランド(苫前町)ロールパック60個(トレーラー2台)

また提供予約が、クレインランドTMRセンター(鶴居村)、オコッペフィードサービズス(興部町)、サンタドリームサプライ(広尾町)、下川フィードサービス(下川町)、阿寒農協(阿寒TMRセンター・釧路TMRセンター)などから続々ときています。

しかし、以下のような課題もあります。
・輸送料の工面がつかず、未輸送のセンターは待機中。
・バンカーサイロ中のサイレージを提供できるセンターがあるが、細断型ロールベーラを所有していない。
・支援先の酪農家は低水分の粗飼料を使用している。

高橋教授は27日に開催された北海道TMRセンター連絡協議会の「夏期研修会」で、支援粗飼料が送られた宮城県丸森町の様子を報告し、今後の予定を以下のように述べました。
・ホームページ(飼料支援ネット)を開設し、運搬費への支援要請
・細断サイレージの再梱包作業(細断型ロールベーラの運搬、梱包資材への補助)
・宮城県丸森町酪農振興組合への支援の継続(越冬用飼料がない)
・福島県内酪農家への支援可能性を検討