あっ、ミッキーだ!


北海道宗谷管内Y牧場にはラップサイレージで作った可愛い牛のオブジェがたくさんあります。
なかにはミッキー・マウスもあります。
「牛(のオブジェ)はたくさん作ったから、違ったものも作ってみたかったんです」とのこと。
Y牧場には牧場生活を経験してみたいという人達が各地からやって来ます。
「皆が喜んでくれるし、元気になって帰っていくんです」とYさんは言います。

学び舎で

Dairy Japan11月号「酪農教育ファームルポ」の取材で
帯広農業高校の酪農科学科にお邪魔しました。
今回は、農業高校として酪農教育ファームの認証を受けたきっかけと、
その目的や効果などをお聞きすることができました。
今後の酪農業界を担っていく若手酪農家や関係する職業に就くであろう
生徒達に対して、いかに酪農の素晴らしさを伝えるか、
教師が自ら考え、また、生徒達が自ら学べるような
そんなプログラムの一つとして酪農教育ファーム活動を掲げています。
詳しくは、Dairy Japan11月号「酪農教育ファームルポ」をご覧ください。

写真は、漫画「銀の匙」第2巻にも登場する石窯です。
そう、帯広農業高校は「銀の匙」のモデル校なのです。
漫画には、この石釜が形そのまま登場しますので、
読んでみるのも面白いかもしれません。

「見える化」のすすめ

生産量を伸ばすことを第一の目標としている十勝管内のTさん。
毎月の出荷乳量(数字)を牛舎の事務所の壁に貼り、
対前年比もはっきりと明示しています。
いわゆる「見える化」です。

Tさんは、こうした「見える化」でモチベーションを上げ、
出荷乳量を増やしていくための戦略を練り、
さらにボトルネック(進行の妨げとなる点)を改善するための努力、
情報収集に余念がありません。

「見える化」は確かに効果あります。

コーンの自宅モニター

十勝管内のT牧場では、その年に撒いた品種のコーンを
4年ほど前から、毎年自宅近くの牛舎脇に2本ずつ生育させています。
T牧場は、去年に引き続き、今年も3品種を撒きました。
写真の通りスクスクと生育しています。

なぜ牛舎脇で育てるようにしたのか?と問うと、
Tさんは、「ちゃんと行くに越したことはないけど、
こうすれば、大体予想することができる」
と、畑にチェック時期の良い指標になるそうです。なるほど!

そして、その年の病気の状況などの確認もできるといいます。
また、病気に強い品種を使えば間違いないのでは?と問うと、
「間違いないものは良いが、それじゃつまらないでしょ」と。

自分の畑に合う品種を自分で確かめるという飽くなき努力に感激です。

ふっかふか

 

十勝管内のT牧場で、朝のベッドメイクが終わったところです。
敷料の麦稈をこんなに豊富に入れてもらって、牛達は気持ち良さそう。

T牧場は、経営戦略の一環として、家畜市場から安価な牛(平均10万円ほど)を
購入してきて子を産ませ、そして搾ることにも取り組んでいます。
安価な牛とは、廃業する牧場から出された牛や長期不受胎牛、
肢蹄に支障のある牛などです。

導入後(隔離検査後)、まず治療して、繁殖能力を回復させることから始まります。
だからカウコンフォートには、とても、とても、気をつかっています。

このようしてT牧場は、乳牛としての生産寿命を延ばすことに貢献しています。

さらに詳しくはDairy Japan 10月号の特集をご覧ください。