【発売直前】新刊書籍:乳牛の護蹄管理

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7月20日発売
乳牛の護蹄管理
~チームワークを発揮して牛も農場も快適に~
鳥羽 雄一  佐藤 麻耶  橋本 勝  丸山 純/共著

A5判/136頁+DVD 定価:3,700円(税別・送料込み)

施設内の移動はもとより、採食・飲水・横臥などすべての乳牛の行動には、歩行がつきものです。大きな体を小さな蹄で支える乳牛にとって、蹄の健康は乳房炎などの疾病と並んで重要視されるべき大きなテーマです。
本書では、酪農家と削蹄師・獣医師がそれぞれの立場から護蹄管理について解説し、それぞれがチームを組んで農場の蹄環境の改善に取り組むための議論と提案を盛り込みました。
「蹄が悪くては、喰えない・搾れない」――古くて新しいテーマに本気で向かい合います。
また、付録DVDでは牛の跛行を見る目を養うトレーニング動画、牛を追うための基本動作などを収録。農場の誰もが、牛の痛みを知り、早期発見・早期処置できる環境を目指しましょう!

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連絡は目立つように

釧路管内T牧場は、生後1カ月齢までの哺育牛をカーフハッチ舎(乾乳/分娩牛舎に併設)で飼養しています。
ズラリと並んだカーフハッチの上には、注意事項が書かれたホワイトボードが所々に。
これはもちろん哺育担当者への連絡です。
手書きのほうが「目立つし、頭に残る」とTさんは言います。

暑熱対策しっかりしていますか?

編集部のある東京は、しとしとと雨が降り梅雨らしい天気です。現在の新宿区の気温は25℃、湿度は74%でTHIは74.2と乳牛にとって軽度のヒートストレスを抱える環境でしょうか。

今夏は平均気温より高く可能性が高いとの予報が出ています。本格的な暑熱期を迎える前に、暑熱対策について見直してみませんか?

写真は開放型のフリーストールを写真手前から奥に換気するトンネル型に改善した例です。効率の良いトンネル換気にするため、換気する断面積をコントロールすることが求められます。そのため、写真の例ではサイクロンファンで空気の断面積(高さ)をコントロールしています。

このほかにも細霧やソーカーによる気化熱を利用した暑熱対策、屋根への散水など地域や環境に合わせて暑熱対策を施していると思います。

管理する人間が暑さを感じる頃には、乳牛はそれ以上の暑熱ストレスを受けているもの。しっかりと対策を施して本格的な暑熱期に備えましょう。

7月号の読みどころ


皆さん、こんにちは!

早速ですが、2017年7月号の読みどころをご紹介します。

7月号の特集は「規模拡大最前線」です。
畜産クラスター事業などにより、規模拡大のムーブメントは空前の盛り上がりを見せています。規模拡大を成し遂げるうえでの計画や実際、そして拡大に至った真の理由を取材しました。お見逃しなく!

7月号はDVD付録もございます。スイス酪農ルポ、カナダ酪農ルポは、普段なかなか見られない海外の酪農の様子を覗くことができます!

ほかにも酪農家さんの経営のヒントとなる記事や最近のニュース、皆さんが気になっていることなど、読んでためになる記事が、たくさん載っています。ぜひご覧ください!
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すべてにこだわった結果

先日、茨城県I牧場へ行ってきました!来月発刊の8月号の「酪農女性」でご紹介します。
ここでは本誌に書ききれなかったことを少し紹介します。

同牧場では土作り、エサ作り、堆肥作り、牛群管理、乳製品加工、販売・配達を一貫して行なっており、それぞれの過程において最高の品質にこだわっています。
堆肥作りでは、地元茨城県で伐採された木を粉砕したものを混ぜているとのこと。
溜まったら切り換えして移動させるだけですが、木の根っこについている微生物のおかげで自然発酵が起こり良い堆肥ができると言います。
その証拠に中は白く、中心部分は70度くらいだそう。
また、「土作り、エサ作り、堆肥作り……すべてにこだわりを持った結果、臭いのしない牧場になりました」とI牧場のMさん。確かに牧場特有の臭いはまったくなかったです。

「近所の有機農家さんの野菜と、うちの堆肥を物々交換したりします。自分の自信があるものと相手の自信があるものを交換することは、とても豊かな生活だと思います」と、笑顔で語ってくれました。

来月発刊の8月号、どうぞお楽しみに!