牛乳乳製品需要を伸ばすのに必要なことは?

先日、中央酪農会議が「酪農家戸数初の1万戸割れ」の会見を開き、その取材に行きました。飼料や生産資材の高騰によって利益が出ず、廃業が進んだ結果1万戸を下回ることになり、その窮状を中央酪農会議と酪農家がともに訴える内容でした。実際酪農家さんを訪ねても、厳しい声はよく聞きますし、酪農家戸数が減少していることも肌感でわかってはいましたが、実数で示されるとなんともショックが強くなります。

さて話は変わり、米国コーネル大学のトーマス・オバートン教授に米国酪農の景況などについてオンラインインタビューを行ないました。米国は現在、年間の生乳生産量が1億tを超える大酪農産地です。オバートン教授は、「乳価の上昇などもあって酪農家の景気は良い」と日本の酪農とは真逆の話をされました。また「乳製品消費が旺盛で人口一人当たりの年間牛乳乳製品消費量も上がっている」として、ニューヨーク州をはじめとする米国北東部の州で今後約20%の増産を計画しているとも教えてくれました。

オバートン教授の話で唯一、日米で共通すると感じたのは「飲用牛乳の消費は右肩下がり」という部分。

日本の牛乳乳製品需要は生乳換算で横ばい。米国のように需要を伸ばすには何が必要なのでしょうか? それを探る必要がありそうです。

どれから読んでもピース(情報)が埋まる(整理・収納)!

わかりやすい解説でお馴染み、大場真人教授(カナダ・アルバータ大学)の『ここはハズせない乳牛栄養学』シリーズです。

皆さんが持っている情報や知識をきちんと整理・収納して、必要な情報が、必要なときに、必要な形で使いこなせるように、栄養管理の基礎をまとめ上げました。
「乳牛の科学」「粗飼料の科学」「飼料設計の科学」「子牛の科学」―どれから読んでも、新しい情報が利用できる力、知識を活用できる力が身につきます。

とくにこれからの酪農産業を支えていく若い方々に読んでいただき、栄養学の面白さや楽しさを感じながら、「現場技術」の習得に役立てていただければ幸いです。

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