来年は暑熱対策

10月も終わりに近づいているのにも関わらず、いまだにポカポカしている北海道札幌市です。そして、今週は雪虫と呼ばれる小さな虫が大量発生しており、霧がかかったように見えます。この霧がすべて虫だと思うとゾッとします。

10月に入り、さまざまなイベントが開催されています。なかでも私がホットトピックだと思ったのは、「暑熱対策」です。今年の北海道は全道的に気温が高く、普段は暑くてもカラッとしている十勝でも、湿気が多かったと伺いました。

来年以降もこの暑さが続くのかと想像すると恐ろしいですが、今までよりも暑熱対策が求められることは間違いありません。

暑熱期を万全の状態で迎えるには、設備の変更や資材の導入はまだ涼しい時期から始めなければなりません。すると、何をするべきか? の検討期間は、実はもう始まっているのではないでしょうか?

DairyJapanからも暑熱対策に特化した書籍をラインナップしています。
『DairyPROFESSIONAL Vol.17 乳牛の暑熱対策を科学する』

ぜひ見直してみてください !

内容例:

総論 乳牛のヒートストレス

複合的な暑熱対策が必要 池口 厚男

Part 1 施設から考える

暑熱対策に有効な牛舎とは? 池口 厚男

Part 2 暑熱を生理から考える

1 暑熱と酸化ストレスの関係――リーキーガットに要注意! 鈴木 保宣

2 暑熱回復期に要注意――大腸アシドーシスが起きている! 鈴木 保宣

Part 3 暑熱を繁殖から考える

今年も夏がやってくる 濱野 晴三

Part 4 暑熱から子牛を守る

子牛の暑熱対策 鳥羽 雄一

Part 5 乾乳牛と暑熱ストレス

長期間にわたる問題 クリス アシュワース

Part 6 環境コントロール最新情報

動物中心環境と酪農の未来 ジョン マックブライド

企画記事 いま注目の大型送風機

「ECVサイクロン」 日曹商事㈱

滑走事故防止

十勝管内のN牧場は、フリーストール牛舎の床に溝切りを施工したうえに、ほとんどの牛にスプリットガードを装着して以来、転倒事故がなくなりました。
滑走事故による股関節脱臼のリスク要因は、
・初産牛
・肢蹄の悪い牛
・滑るフリーストール牛舎通路
などで、分娩後から泌乳ピーク前後に多いことがわかっています〔Dairy Japan 2021年10月号「滑走防止バンド:その使いどきは?」(杉本貢紀)〕。
牛にも経営にも痛ましい滑走事故を防ぎましょう。
※詳細はDairy Japan 11月号

秋晴れのなかの酪農イベント

10月14日、栃木県那須塩原市で開催された「栃木県酪農フェア2023」にお邪魔しました。同フェアは5年ぶりの開催。澄み渡る青空が広がる会場には、酪農関係者のほか多くの消費者も訪れていました。

同時開催された「第31回栃木県ホルスタイン共進会」には、県内から約100頭の乳牛が出品。秋晴れの空、緑のリンクに美しいホルスタインがよく映えていました。コロナ禍が一段落し、多くの酪農の仲間が、そして酪農ファンが集まるイベントは酪農を盛り上げるために必要なことだと改めて実感しました。こうしたイベントが末永く続くことを願ってやみません。

NEO酪農家、シリーズ初!

 若手酪農家を対象とした企画「NEO酪農家」の取材で先日、シリーズ初の女性NEO酪農家にお話を聞きました。

非農家出身の彼女は、「酪農家になりたい」という夢を持ち、ゼロから酪農をスタートすることを決心し、現在は岡山県の牧場で日々奮闘しています。

牛に出会って9年目。牛のことが大好きで搾乳と削蹄が最も好きだと話してくれました。

取材をとおして、彼女が酪農に打ち込む姿はとても頼もしく見えました。

 

取材の詳細はDairyJapan11月号で掲載していますので皆様お楽しみに。