フレッシュ牛の栄養管理:DairyJapan9月号

【アルバータ大学で行なった研究紹介】(P12)

7月号より集中連載でお届けしている本シリーズ最終回では、「フレッシュ牛の栄養管理を最適化する」ことをテーマにアルバータ大学で研究した結果を紹介しています。

クロースアップ期→フレッシュ期にそれぞれどのようなデンプンの濃度でエサを設計すればよいのか?本研究ではそれぞれ四つの組み合わせで(低デンプン→低デンプン、低→高、高→低、高→高)検証しています。

高→高が一番乳量が高まりそうだが代謝障害リスクも高まりそう、低→高だと急なエサ設計の変更でルーメンにストレスがかかる、など予測が立てられます。

それぞれの栄養管理の結果として、乾物摂取量、乳量、NEFA濃度、Hp(ハプトグロビン)濃度、SAA(血清アミロイドA・炎症につながるもの)濃度を表にまとめています。

本稿の試験結果では、低デンプン→高デンプンで一番乳量を高めたという結果になりました。しかし、以前の研究では、低デンプン→低デンプンが最も乳量を高めるとされています。結果に対して著者の大場真人氏も「驚きだった」と記しています。

なぜこのような結果になったのか?細かな解説と懸念される炎症や、給飼における重要なポイントは、本誌で確認してみてください。

DairyJapan9月号購読はコチラから