「陽圧換気」の哺育牛舎

北海道根室管内T牧場は、哺育牛舎に「陽圧換気」を採用しています。
哺育舎内の天井には、チューブが2本、膨らんで伸びています。
そのチューブをよく見ると、大小2種類の穴が規則正しく開いていて、そこからファンで送られてくる空気(外気)が静かに出ています。
と言っても、舎内に風が吹いているわけではありません。
新鮮な空気が“降りてきている”という感覚です。
その新鮮空気が舎内の隅々まで万遍なく降り注ぎ、流れ、淀むことがありません。

この陽圧換気システムの哺育牛舎が稼働したのは2年前。
以来、子牛の死亡事故はゼロです。

※詳細はDairy Japan 7月号「ルポ特集/子牛の事故低減への取り組み」を。

Dairy Japan 2021年7月号

皆さんはどうしていますか?②

〈フレッシュ牛の栄養管理 どうしていますか?〉

分娩前と分娩後のそれぞれ概ね3週間は、栄養管理、飼養管理ともに非常に大切な時期であることは周知のとおりですね。

そのなかでも、皆さんは分娩後の3週間「フレッシュ牛」の管理はどのように管理していますか?

ここをうまく乗り切れれば、ピーク乳量も高まり、繁殖管理も順調に進むことと思います。

DairyJapan7月号では、大場 真人氏による集中連載「フレッシュ牛の栄養管理が大切な理由」で、最新の研究についての解説を交えながら、”実際にはどのような管理が良いのか?”ということについて考察しています。

エネルギー給与量は高い方が良い?低い方が良い?……

デンプン・蛋白給与は……?

それぞれのリスクは?

詳しくはDairyJapan7月号をチェック!

 

快適な搾乳環境を目指して

先日、長野県のS牧場を訪ねました。
S牧場は規模拡大の真っ最中。新たな牛舎と併せて、ミルキングパーラーも新築しています。
写真は、建設中の40ポイント・ロータリー式ミルキングパーラーの外観です。
大型の排気ファンが側面に並んでいる様子がわかると思います。建屋内部にも送風ファンがいくつも設置されていて、換気と送風に力を入れていることがわかります。
ミルキングパーラーは牧場で最も牛と人が交流する場です。牛にも人にも快適な搾乳環境を作ることが、結果として生産性の向上につながるのではないでしょうか。

皆さんはどうしていますかシリーズ①

皆さんはどうしていますか?(勝手にシリーズ化してみます。今回は第1弾)

お気軽に教えてください!全国の皆さんはどうしているのか、皆さん気になりませんか。

〈牛舎環境、牛体のきれいさ、どう考えていますか?〉

~DairyJapan6月号より~牛体の衛生は乳房炎と相関があるようで、乳房炎はまた、繁殖成績とも関係します。

つまり牛体の衛生は繁殖成績とつながるのでは?という調査結果が報告されています。

記事では、牛体の衛生状態が悪い牛群では、重要な〇〇にも問題があることが明らかになっています!

牛体を綺麗に保つことは、牛だけでなく、人にとっても快適な環境になりますよね。

是非、DairyJapan6月号をチェックしてみてください。

皆さんは、牛体、牛舎の衛生状態を保つことはどの程度大切だとお考えでしょうか?

最近訪れた農場で撮影した写真です。農場も牛体もとてもきれいでした!

 

 

 

 

 

 

乳は食糧として作り出される唯一の天然物

今月は「牛乳月間」ですね。
この時期になると、いつも思い出して話題にするのが、この文書です。

動物の乳は天然物の中で食糧として作り出されてくる唯一のものである
私達が食べている食材を一つ一つ思い浮かべてみてください。
食糧として作られてくるものは、ほかにあるでしょうか。
果物や花の蜜のように、ほかの動物や昆虫に食べてもらうことを期待して作られるものもありますが、これらはタネや花粉を他所に運んでもらうために動物や昆虫を誘引するためのものであって、食糧として作られるものでありません。
乳は食糧として作り出される唯一の天然物であり、だからこそ、ほかの食材にない特別な能力を備えているのです。
~Dairy Japan 2009年6月臨時増刊号『ミルクの本』、伊藤敞敏より~

この文書、ぜひ皆さんの口からも、多くの人へ伝えてください。

画像は中央酪農会議「酪農イラスト素材集」より
https://www.dairy.co.jp/rsozai2021/index.html