失敗しないサイレージ調製

牧草収穫

発酵品質の良いサイレージ作りには、糖(WSC:可溶性炭水化物)含量の高い原料草が必要です。
糖含量は、地域、畑、番草、刈り取り時期、刈り取り時間などで、実にさまざまです。

そこで、失敗しない良質なサイレージ作りのために、増子孝義教授(東京農業大学)は「サイレージ診断」を提案しています。
その診断項目の一つが、原料草の糖含量です。
「診断を継続すると、成功と失敗の要因を探せる」と同教授は言います。

この糖含量の分析、今までは非常に時間がかかっていたうえに、分析方法が統一されていませんでした。
そこで同教授らは、スピーディな新分析方法を開発し、統一することにしました。
それにより来月から、北海道内の粗飼料分析センター(10団体)では、原料草の糖含量分析の受け入れを開始する予定だそうです。

低い糖含量の牧草地を特定し、対策を図ることにより、失敗しないサイレージ調製につながることが期待されます。

あったかいんだからぁ~だから毛刈り

毛刈り

北海道オホーツク管内のK牧場です。
外気温に近い(寒い)育成・乾乳牛舎から、温かい搾乳牛舎に上がってきた初産牛を毛刈りしています。
「初産牛はとくに、寒いところから温かい牛舎内に連れてくると汗をかくんです。それがストレスとなり採食量が減ります。毛刈りすると移動気温差ストレスが緩和され、採食量が落ちないし、良い発情が来ます」とKさんは言います。

ポジティブ&パワフル!

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先日、Dairy Japanで毎月掲載されている「酪農女性」の取材に行ってきました。
場所は愛知県田原市。海がとても近くて素敵なところでした。
写真は牛舎のなかです。とにかくキレイで臭いもなく、驚きました!

取材を受けてくれた女性は、とにかく明るく、話をしているとこっちまで笑顔になれる、とても素敵な方でした。
しかし、2年前に癌を患っていたとのこと。当時はネガティブな考えしかなかったけれど、あることをきっかけに希望が見えたとおっしゃっていました。
「あの頃の私がそうであったように、今の私を見て、癌で苦しんでいる方に希望を見つけてほしいです」と話してくれました。

Dairy Japan5月号で掲載されます。ぜひご覧ください。

4月号の読みどころ

2015年4月号表紙

もうすぐで今年度も終わり、ポカポカ暖かい日々も多くなってきましたね。
この春から新生活が待っているという方も、そうでない方も、心を新たに頑張っていきましょう!

さて、4月号の読みどころを紹介します。

4月号の特集は「飼料効率を最大にする、ロスを最少にする」です。

飼料価格の高止まりが続く経営環境。そのなかで収益を確保するためには、しっかりと喰わせて生乳生産を確保しつつ、給与ロスを最少にするバンクマネジメントが求められます。皆さんどのようにして飼料効率を高めているのでしょう? そのポイントをうかがいました。

また、今月号は酪青研東海協議会と関西協議会の酪農家さん8人に参加していただき、座談会が行なわれました。酪農を取り巻く厳しい環境のなか、どのようにして利益を出しているのか、永続的な営農のためにどのようなことを考えているのか話し合っていただきました。皆さんも、座談会に参加した気分でお読みください。お見逃しなく!

4月号は付録でDVDが付いています! 本誌連動のものもございますので、本誌とDVD併せてご覧くださいね。

ほかにも酪農家さんの経営のヒントとなる記事や最近のニュース、皆さんが気になっていることなど、読んでためになる記事が、たくさん載っています。ぜひご覧ください!

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やっぱり良質乳生産

Cut3

過日、酪青研東海協議会と関西協議会の会員に集まっていただき、座談会を開催しました。
エサ高やエネルギーコスト高で厳しい経営環境が続くなか、どのように酪農を続けるのかを話し合いました。
自家産後継牛の確保や自給飼料増産によるコスト安定化、事故率の低減など経営基盤の改善に話題は集中。さらに、都府県、とくに都市近郊の酪農にとって避けて通れない近隣との良好な関係作りも。その地で酪農を永続的に行なうために、近隣からの要望には積極的に答えていくというのが、都市近郊酪農の一つのあり方だと改めて感じました。
そして、話題は良質乳生産へ。ある会員からは「消費を落とさないようにできるだけ乳質の良い生乳を生産していかなければならない。そして良質乳を生産し続けることで、まだまだ生き残っていける」と言います。彼の牧場の乳質は、都府県でもトップクラス。カウコンフォートを高め、観察を怠らないのが良質乳生産の基本だと話します。
「牛を健康に、快適に飼う」――一番基本的なことではありますが、これが完璧にできれば、乳房炎をはじめとした疾病による廃棄や乳量ロスが減り、さらには消費者からも信頼を得られるというのがその考えのようです。
くわしくは3月下旬発売のDairy Japan4月号で。