皆さん、おはようございます。
先日、神奈川県の牧場に取材に伺いました。
2軒伺ったのですが、どちらの農場もとにかく牛がきれい!
部外者の私が牛舎に入っても全く動じない大人しい牛達。
ゆったりとした静かな空間で思わず私も寝転びたくなるような、居心地の良い農場でした。
どちらの農場も今年3月に農場HACCP認証を取得したばかりで、構築のポイントやメリットを教えてもらいました。
詳しい内容はDairy Japan10月号で紹介します。お楽しみに!
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ぜひとも飼料の見直しを~書籍レビューブログVol.10 ~
皆さんは、エサの見直しってどの程度行なっているんでしょうか?農場によっても、地域によっても全然違いますよね。「順調に喰っているよ」という方、是非とも秘訣を教えてください。
牛の食事も随分と幅がありますね。生もの(生草)から漬物(サイレージ)、きちんと料理されたものまで(TMR)幅広いです。
そんな牛のためのグルメ書籍をご紹介します。
本書を読んでみて、飼料それぞれの「特徴」「使い方・注意点」「給与事例」などを端的にまとめてあり、必要な情報にすぐにアクセスすることができるなと思いました。同時にこんなに種類があったのか。と驚きました。
本書に記されている主な項目は、
・生草(寒地イネ、暖地牧草、ソルガム)
・サイレージ(オーチャード、イネWCS、トウモロコシWCS、イアコーン、コムギWCS、オオムギWCS、バレイショデンプン粕、茶系飲料粕、竹、)
・乾草(アルファルファやチモシーをはじめとした流通飼料10種、輸入系など)
・穀物/豆腐(濃厚飼料原料などなど)
・糟糠類(フスマ・米ヌカ類)
・油粕類(大豆粕・ナタネ粕)
・副産物資源(エコフィードなど)
・TMR(基礎的な情報から、給与方法、二次発酵対策など)
・特殊飼料(バイパス油脂・ビタミン・マクロミネラル・抗酸化物質など)
それはそれは細かく丁寧に載っています。
飼料の再設計や「こんな要素が欲しい」などのタイミングで役に立つのではないでしょうか。
飼料メーカーさんや栄養系メーカーさんのお役にも立つと思います。
今はエサの調達方法もさまざまですが、どのようなものを給飼しているかは、生産者の皆さんは共通して知っておくべきことではないでしょうか。ぜひとも飼料の見直しを!
繁殖を見直す 最初の1冊~書籍レビューブログVol.9~
こんにちは。
例年に比べて梅雨が長いように感じますが、牛達にとっては少しでも涼しい日が続いて嬉しのでしょうか?
先日『それでも基本は発情を見つけて種を付ける』をご紹介しました。繁殖改善につながる一冊です。しかし、その後も書籍を読み進めていくともう一冊良い本を見つけました。
『Dairy PROFESSIONAL Vol.13』~今、繁殖を見直そう~
価格3981円(税込)
一冊読み終わると「繁殖の改善が必要だ!そしてまだできることはたくさんある!」と思うことができるはずです。
内容は、「繁殖の改善が酪農経営の儲けにつながるぞ」「どれだけの生産性が向上するのか?」という根本の話から、
「牛群鑑定データ」など情報管理の方法、乾物摂取量や炎症・暑熱ストレスなどと絡めた繁殖の影響など幅広く網羅しています。
酪農家さんや農場で働く皆さんに是非届いてほしい一冊です。訳に立てると嬉しいです。よろしくお願いします。
ググるより速いんです。~オススメ書籍Vol.8~
こんにちは。東京都が除け者にされていますが、弊社は各地に取材に出向かなければならず、引き続き感染対策に努めています。
本日は、酪農関連企業さんや酪農業界に従事して日の浅い方々に、是非持っておいてほしい書籍をご紹介します。
これがデスクに1冊あるだけで仕事のはかどり方が大きく変わってきます(私はまさにそうでした)。
定価5238円(税込)
最近はわからないことがあると、まず「ググる」と思うんです。僕も結構活用するんです。しかし、ここ半年でいろいろ勉強するなかで気づいたんです。圧倒的にググるより速いんです。しかも、90%くらいの確率で知りたいことにたどり着くんです。
グーグル先生は、知りたいこと+aの情報がものすごい。そして論文形式で載っておりたどり着くのに時間がかかります。じっくり調べたいときは良いんですが。
これは役に立っています。今年は満足に研修のできない酪農関連企業さんも多いように聞いています。わからないことがあった時にサっと質問できる先輩のような立ち位置で、デスクに一つあると良いです。作業がはかどるのでとてもおススメです!
それでも基本は本からヒントを見つける~オススメ書籍Vol.7~
先日取材で訪ねたT農場で「まずは繁殖から見直す」と燃えている姿を見て、
「自分、繁殖や分娩について全然知らなかったけど、めちゃくちゃ大切なことだ。すべてのゴールでありスタートは繁殖だ……」
と感じ繁殖について勉強をしています。ただ、とても難しいです。
そこでまずはじめに読んだのがコチラ。
『それでも基本は発情を見つけて種を付ける』~繁殖における「酪農家」「獣医師」「受精師」の役割~
著:黒崎 尚敏、安富 一郎、鈴木 保宜、奥 啓輔
私にとっては一握りに「繁殖」といっても考えるべきポイントが多く、英語の略語や妊娠率や発情発見率などさまざまな数値の基準が複雑にまじりあっている印象でした。
しかし本書では、はじめは繁殖に関わる基本を、「酪農家」「獣医師」「受精師」の視点で書かれており、読み進めるとそれぞれ目指すべきゴールが整理して見えてきます。
さらに繁殖にかかわる診断や診療、具体的な技術に関する情報を最近の動向に沿って解説されています。
さまざまな判断基準、発情発現への技術が紹介されており、「繁殖」を勉強するうえでは難しいけど勉強になりました。
ちなみにまだまだ勉強不足な私にはどんな分野でもそうですが、わからないことが出てきたり、そもそも何の話かわからないときがあります。そんな時はほぼ毎回「基本の本」に立ち返ります。
何かにつまずいた、わからない、そんなときにこれを読むと解決の糸口が見えます。これはいい本です。助かっています。
みなさんの繁殖管理ではどんなところに気を使っていますか?うまくいっている要因は何ですか?是非教えて下さい。