こんにちは。細々と続けている書籍の紹介ブログですが、業界に入って日の浅い私が読んで勉強になったことや感じたことを中心に書いております。一般人のレビューブログのようなイメージです。と今更ながらお伝えしておきます。
「牛舎」と一握りに言っても規模や形態はさまざまですよね。今はいろいろな選択肢があります。先日、やはり新しく牛舎を作るとしても繋ぎにすると思う。なんてお話も耳にしました。それぞれの良さがあるようです。
ただ一貫して言える必要なこともあると思います。例えば……
「牛のストレスを極力減らせるか」「人が効率よく負担少なく働けるか」「牛の生活・行動に基づいているか」などは共通して必要条件だとこの書籍を読んで感じました。
『Dairy PROFESSIONAL Vol.11』~牛の行動から施設デザインを考える~
牛の本来の行動、感じやすいストレス、一日の理想的な活動などの解説を基に、搾乳牛舎・パーラー・移行期牛舎・フリ―ストール・飼槽・水槽・通路・照明・換気について理想の形態や外せないポイント、最終的な理想の設計図などが細かく載っていました。
「施設の交換なんてめったにできるものじゃない」と私も最初は読みながら思っていたんですが、0からの設計図攻略本ではないので本書の考え方のを知っていると、「ちょこっと修繕」の時にとても役に立ちます。
今後も設備については色々な流行が出てくるかと思いますが、この考え方は左右されるものではないな思いました。
生産者の皆さん。牛舎にどこか手を入れたいと思っている方、おススメです。