姉妹で再スタート

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皆さんおはようございます!

先月は取材で愛知県大府市にある知多農場を訪問しました。

知多農場は4年前に姉妹で再スタートした農場で、働いている方は皆女性です。

酪農担当はお姉さん、隣接するお店では妹さんがソフトクリームや自家製チーズを使ったピザなどを製造・販売しています。昨年の秋からは妹さんの娘さんも酪農担当として働いています(ソフトクリームもピザもいただきましたが、どれも絶品でした! 思い出したらもう一度食べたくなってきました……)。

今回は酪農担当のお2人にお話を伺いました。

ということで8月号の「酪農女性」は2人いらっしゃいます!

ぜひご覧ください!

牛部

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取材で栃木県の那須拓陽高校をお邪魔しました。
同校の農業経営科では、酪農家を夢見る生徒が多数在学しています。
昨年、正式に「牛部」という部活が誕生しました。牛部では、日々の乳牛管理から共進会に向けた牛作りなどを生徒が中心となって取り組んでいます。
一般的な部活であれば、目標はインターハイなど同年代が相手の大会になりますが、牛の活躍の場は共進会であり、相手はプロの酪農家です。
そのことが、彼ら、彼女らの大きなモチベーションになっているようです。
ここで指導する先生は、ご実家が元酪農家で将来は後継する予定だったそうですが、牛舎周辺の環境変化や労働力問題などで後継前に離農してしまったとのこと。
それでも牛の魅力や酪農の素晴らしさを伝えたいと、畜産を教えることができる教員になることを決めたといいます。
こうした先生の牛への想いが、生徒たちの牛への期待を高めているのですね。
今年の目標は全共出品!
そのために、目下全力の管理を続けています。

搾乳ロボットをより活かすには

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「いくら機械化しても、人がきちんと管理しなければならない部分が必ずある」とSさんは言います。
例えば、搾乳ロボットをうまく使うためには、乳房を常にきれいにしておくことが重要なので、1日3回ベッドメーキングを行ないます。
その際、同時に発情観察や体調チェックも行ないます。
それらが奏功して、乳質および繁殖は、いつも好成績です(平均分娩間隔は約400日)。
敷料のオガクズは石灰消毒しています。

牛乳月間

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6月は牛乳月間です。全国各地で牛乳や酪農理解促進のイベントが行なわれています。それに先立って、5月31日に中央酪農会議主催の「六本木牧場」を訪れました。
搾乳体験(疑似)やクイズラリーなどが催され、多くの家族連れが六本木牧場を楽しんでいる様子がとてもほほえましかったことをおぼえています。
私も取材に息子を連れていき、取材の合間に各種イベントを楽しませていました。本人も「とても楽しかった」と大満足の様子。今月は、各地でそんな子ども達の笑顔が見れるかもしれませんね。
皆さんも、楽しいイベントの情報や報告があったら、ぜひDairy Japan編集部までお寄せください。
そして、皆さん一緒に牛乳月間を盛り上げましょう!

がらがら

ガラガラ

宗谷管内S牧場は、フリーストール牛舎(130ベッド)とミルキングパーラー(8頭アブレスト式)を自力施工(いわゆる手作り)で建てました。
試行錯誤しながら、使い勝手を良くしてきたので、各所にアイデアが盛りだくさんです。

写真はその一つで、搾乳が終わってパーラーから出た牛が、戻り通路の最後の部分で立ち止まって、なかなか進まないときのためのものです。
オイルの空き缶を、パーラー内から伸ばしたヒモでぶら下げて、ヒモを動かせばオイル缶がパイプに当たってガラガラ鳴るという仕組みです。
これで牛はスムーズに出ていきます。