快適な搾乳環境を目指して

先日、長野県のS牧場を訪ねました。
S牧場は規模拡大の真っ最中。新たな牛舎と併せて、ミルキングパーラーも新築しています。
写真は、建設中の40ポイント・ロータリー式ミルキングパーラーの外観です。
大型の排気ファンが側面に並んでいる様子がわかると思います。建屋内部にも送風ファンがいくつも設置されていて、換気と送風に力を入れていることがわかります。
ミルキングパーラーは牧場で最も牛と人が交流する場です。牛にも人にも快適な搾乳環境を作ることが、結果として生産性の向上につながるのではないでしょうか。

皆さんはどうしていますかシリーズ①

皆さんはどうしていますか?(勝手にシリーズ化してみます。今回は第1弾)

お気軽に教えてください!全国の皆さんはどうしているのか、皆さん気になりませんか。

〈牛舎環境、牛体のきれいさ、どう考えていますか?〉

~DairyJapan6月号より~牛体の衛生は乳房炎と相関があるようで、乳房炎はまた、繁殖成績とも関係します。

つまり牛体の衛生は繁殖成績とつながるのでは?という調査結果が報告されています。

記事では、牛体の衛生状態が悪い牛群では、重要な〇〇にも問題があることが明らかになっています!

牛体を綺麗に保つことは、牛だけでなく、人にとっても快適な環境になりますよね。

是非、DairyJapan6月号をチェックしてみてください。

皆さんは、牛体、牛舎の衛生状態を保つことはどの程度大切だとお考えでしょうか?

最近訪れた農場で撮影した写真です。農場も牛体もとてもきれいでした!

 

 

 

 

 

 

自家育成は酪農の基礎

良好な環境の育成牛車

7月号のルポで香川県のA牧場を訪ねました。
A牧場は一昨年3月に新たな育成牛舎を稼働させ、以来、子牛の死亡事故はゼロ。
ハイブリッド式の横断換気牛舎は、抜群の換気とステージに合わせた施設設計で、良好な育成環境を実現しています。
Aさんは2018年にハイブリッド式トンネル換気の搾乳牛舎を稼働させ、以来、導入ゼロで増頭を果たしてきました。そんなAさんの持論は、「自分の思うような牛を作っていくことが酪農の面白さであり、基本」であり、「育成は建物で例えるなら基礎といえる部分」と話します。
今後、さらなる投資も控えるA牧場。次回訪れることが、楽しみでなりません。

「スマート」酪農

来週発刊 Dairy Japan 6月号のルポ特集テーマは「スマート酪農で生産性向上を狙う」です。
「スマート」と聞くと「痩せている」を連想しがちですが、これは和製英語で、それを意味する標準英語は「スリム」だそうです。「スマート」の意味は「利口な、賢い」「コンピュータ制御を用いた、ハイテクの」だそうです。
というのもスマホでweb辞書検索して知ったことなんですが……。
あっ、そういえば「スマホ」って「スマート」フォンでしたね、なるほど!

そして、「AI(人工知能)が学習・判断する」って、どういうこと? と思っていたので専門家に教えてもらいました。
それは、例えば、集積された牛の活動データと記録から、その牛特有の行動パターン(いわゆるクセ)をAIシステムが覚えて、それが再現されたときに「これは発情徴候だ!」と判断して通知してくれるということ、だそうです。
ゆえに、データが蓄積されるほど精度が上がっていくそうです。
これも、なるほど! でした。

人材が宝

釧路管内の牧場の、従業員さん用の休憩室です。
社長のEさんは若い頃、大手不動産会社の支店を切り盛りした経験があります。
「自主的でなければ仕事の質は上がらない」「前向きでなければ良い結果は出ない」「協力してくれる人がいて自分は幸せになれる」「協力し合いながら成長し合う」「皆で達成するから楽しい」と百戦錬磨の営業マン経験で得た経営哲学を語ってくれたEさん。
「これらが実感できる職場の仕組みと環境を作るのが社長の仕事だ」と日夜全力で臨んでいる様子が強く伝わってきました。
詳しくは、Dairy Japan 5月号のルポ特集「酪農の人材マネジメント」で。