掘りごたつ式のコンポストバーン

網走管内・K農場の60頭用コンポストバーンは、乾乳牛、フレッシュ牛、ホスピタル牛用です。
牛床(コンポストベディング)部分は、高くなり過ぎないように、深さ50cmの「掘りごたつ式」にしています。
そこには毎日、オガクズを足して、この機械でかいて空気を入れます。

飼槽は、牛が食べやすいように、立ち位置から30cmの高さにしてあります。

繁殖性と長命性、そしてジェノミクス

石狩乳検主催の研修会が2月3日、北広島市で行われました。
講師は中込稔氏(?野澤組・札幌営業所長)、テーマは『遺伝子と牛群検定の利活用による酪農経営の向上』です。

そのなかで中込氏は、
「遺伝改良の目的は、それを上手く取り入れて、自分の経営をより安定させること」
「改良目標は、酪農家個々に設定すべきものである」
「理想的な牛群、最も収益性の高い牛群とは、高能力、高成分、健康で繁殖性、長命性に優れている牛群であろう」
「それらなかでも、繁殖性と長命性は、世界的に最大のテーマである」
と述べ、アメリカとカナダの改良方針や内容、また繁殖と生産寿命に影響を与える要因などを解説しました。

さらに、アメリカとカナダが精力的に取り組んでいる『ジェノミクス』が、今後、遺伝改良や酪農経営にどのようにインパクトを与えるかも解説しました。
ちなみに『ジェノミクス』とは、まだ日本語が無いようです。
いわゆるDNAで遺伝子型を測定するもので、それによる改良能力評価の信頼度はかなり高いのだそうです。
そして北米では、実用化の時代に来ているそうです。

弱った体力を一刻も早く取り戻しておかなければならない

一昨日、サツラク青年同志会の研修会に参加させていただきました。
テーマは『乳牛の栄養管理と飼料給与』、講師は請川博基氏(北海道立中央農業試験場・技術普及部)で、3回シリーズの2回目です。

福屋栄人会長は冒頭の挨拶で、「3月から乳価が上がるが、その先のことを考えると、予断を許さない状況にある。だから今この時期、より一層丁寧に搾り、弱った体力を一刻も早く取り戻しておかなければならない」と語り、参加者全員が気を引き締めました。

研修会では、「飼料給与の基本的な考え方」として、
■最も効率の高いルーメン発酵
■攻めの姿勢が大切
■一口でも多く喰わす
■楽して得取れ(カウコンフォート)
■初産牛を大切に
■乳量向上、繁殖改善は両立する
■TMRが理想
などが詳しく解説されました。

子牛の健康度合いを判断する方法

『十勝地方で酪農を巨視的に考える』と題した、伊藤紘一氏(ウイリアムマイナー農業研究所)によるセミナーが1月21日、帯広市で開催されました。
主催は、十勝乳牛検定組合連合会、十勝管内農協畜産技術員研究会、十勝農協連です。

糞尿問題、補助金問題、動物福祉の問題、雇用問題、優れたオーナーの考え方…等々、内容が盛りだくさんのセミナーでした。

そのなかで、「道具を一切使わず、子牛の健康度合いを判断する方法とは?」が解説されました。
それは、以下です。
1 耳の動きを見る
2 音を発して敏感かどうかを見る
3 ハッチの奥から俊敏に出てくるかを見る
4 肩甲骨のあたりを平手でやや強めに押して、突っ張り返してくるかどうかを見る

写真は4を解説しているときの様子です。
子牛役は、Y専門普及指導員です。

この内容は、弊社刊『ふたたび酪農』でも詳しく解説されています。

飼槽を高くしたことで、牛が自然の姿勢で採食しています

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上は産褥牛群、下は乾乳後期群。
どちらも、牛が立っている位置よりも30cmほど飼槽を高くしています。
牛は前躯に体重を移すことなく、自然の姿勢で採食しているのがわかります。
この飼槽の高さは、重要な意味を持っています。
それは、採食しやすいということが、採食量を多くすることにつながるからです。
乾乳後期群、産褥牛群では、とくに重要です。
――解説=菊地 実氏(きくち酪農コンサルティング)

これは、Dairy Japan2月臨時創刊号『一歩進んだ“儲かる”農場?基本技術の見直しから最新技術まで?』の、ほんの一部です。
編集作業が終わりました。
今月27日に発刊予定です。
お楽しみに!