エコフィードを求めて酪農家が同士討ち

最近よく話題に出るエコフィード(食品加工副産物)――。
昨日開催された北海道TMRセンター連絡協議会の研修会(DJニュース参照)で、栃木県那須町の那須TMR(株)の代表取締役・藤原基男氏が、その食品加工副産物の利用について興味深い提言を述べました。

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「最近、食品加工副産物の値段が非常に上がっている。それは多くの人たちが副産物工場へ行き、“うちは1円高く買うから売ってくれ”と買い求めているから。つまり、同じ牛屋同士で値段を上げているということだ。この件も含めて、低コスト生産をもっと真剣に考えるべきである」

ちなみに同社では、ビール粕、茶粕、豆腐粕、醤油粕、きのこ菌床、焼酎粕…などを利用しているそうです。

自家製のヨーグルト、ジャム、チーズ

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取材でお邪魔した際に、奥さま手作りの逸品をいただきました。
しかも立て続けに。まず十勝管内N牧場で、自家製ヨーグルト+自家製ぶどうジャム。
庭に毎年実るぶどうの話を聞きながら、いただきました。

続いて十勝管内Y牧場で、自家製チーズ(裂けるチーズ)。
作り方、コツなどを聞きながら、いただきました。

自慢の生乳で作る自家製のヨーグルト、チーズ。
牧場でしかできない味。
美味しかったぁ!

雪印バター誕生記念館

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雪印種苗?・本社(札幌市厚別区)の奥に「雪印バター誕生記念館」があります。
経済産業省より昨年、近代化産業遺産の指定を受けたものです。
そこを一昨日、見学させていただきました。

雪印バターは大正14年7月25日、ここで初めて製造されました。
この建物(工場)は傾斜地を利用して地下室が設けられています。
雪を蓄えた保冷庫、その冷気をダクトで送る装備もありました。

製造設備は手回しチヤーン(木製タテ型)とハンドウォーカーのみで、1回の生産量は120-200ポンド(約54-91kg)だったそうです。
大変な作業ですね。

ここで作られたバターはどんな味だったのだろう?
そしてどのように販売されたのだろう?
――と先人の苦労を偲びつつ、北海道酪農の歴史の一コマを肌で感じることができました。

歴史が出迎えてくれるN牧場

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「うちの歴史です。うちの牧場を見守ってくれている、って感じかな」というNさん(十勝管内)。

N牧場が機械化を図るべく、このトラクターを導入したのは昭和42年(1967年)、今から41年前のことです。
42馬力のこのトラクター、5年前までは使われていたそうですが、作業機が大型化したことによって稼働時間がわずかとなったことから、塗装をかけ直し、きれいにお化粧されて展示用となりました。

芝生とともに美しく映えるこの歴史(トラクター)に、N牧場を訪問する人はみな見惚れます。

激しいトッシングの意味は?

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突然、激しいトッシング。
エサ(TMR)を自分の体に振りかける、激しいトッシング。
エサの選り分けでもなさそうです。

これはサシバエを追っ払っているのだと、菊地実氏(きくち酪農コンサルティング)が解説してくれました。

牛は器用!
あるものは何でも使うんですね。