国産チーズの応援団:モスバーガー

大手ハンバーガー・チェーン「モスバーガー」(モスフードサービス)は一昨日(14日)から、国産食材にこだわるシリーズ・第3弾として、「北海道産チーズ」を使用した、とびきりハンバーグサンド「チーズ」と「きのこと根菜ソテー&チーズ」を発売しています。

早速、食べました。
美味しいー!
北海道生乳100%で作られたチーズを使用した、モスのオリジナル・チーズだそうです。

そして同社のHP(http://www.mos.co.jp/cp/tobikiri/091014/)を見ると、
「あなたはまだ、日本のチーズを知らない。」
「これが、日本のチーズだ。」
という見事なキャッチフレーズが目に飛び込んできます。

強力な「国産チーズの応援団」、うれしいですね。

便利な手作りサブパーラー

十勝管内のN牧場は、フリーストール牛舎を建てる前の増頭中、ここの連動スタンチョンに繋いで、エア管を長く引っ張って、バケットミルカーで33頭くらいまで搾っていたそうです。
そして育成舎にした今、一画をホスピタルペンにし、サブパーラーとして治療牛(もしくはショウカウ)を搾乳しています。

真空ポンプや調圧機は、酪農を辞めた農場からもらってリサイクル。
真空ポンプは当初は下に置いていたそうですが、作業の邪魔になることから、この位置に取り付けたそうです。
「下に置くよりも、ここに置けばまっすぐ管が行くから(曲がりゼロ)、むしろこのほうが楽です」とのことでした。

「週休2日」体制にするために

網走管内N牧場は、新たなパーラーを建築中。
さらに、この秋から、中国人研修生2名を受入るそうですが、その目的がユニークです。
というのは、「週休2日」体制にしよう、という計画なのです。

N牧場は、経産牛200頭、未経産牛120頭。
労働力は、スタッフを含めて6人です。
そこに中国人研修生2名を加え、「週休2日」となるようにローテーションを組む計画です。

ただし、「週休2日」を望むかどうかは、中国人研修生(技能実習生)も含めて、本人の希望しだいです。
つまり、「休日数は最小でいい」と希望すれば、その分、ボーナスとして賃金がもらえる仕組みにするそうです。

矛盾が深刻化するであろう「農地問題」と「外国人労働者問題」

9月11日付でご紹介した神門善久教授(明治学院大学経済学部)。
日本の農業に対して、もう一つ重要なことを話されていました。
以下が、そのMEMOです。

農業において制度改革や法律改正が行なわれる場合、あまり時間を要しないものもあるが、非常に時間を要して、根本から見直さなければならないもの、頭を切り替えなければならないものもある。
そして、なかには、表面のみを取りつくろい、問題解決を先送りして、お茶をにごしているものもある。
すると矛盾がますます深刻化していく。
その代表例が「農地問題」と「外国人労働者問題」である。

農地問題については、以下のように話されていました。

農地を、原則として誰でも自由に借用できることを目的に、今年6月に成立した改正農地法は大きな問題がある。
農地の不正利用が、さらに増加される恐れが現実となったからである。

外国人労働者問題は、外国人研修制度も含まれます。
本日発刊のDairy Japan10月臨時増刊号「人を活かす 酪農場マネジメント」には、「外国人研修制度を上手く利用するためには」と題した、受入機関・札幌南国際事業協同組合のインタビュー記事が盛り込まれています。
ご期待ください。

変則4回搾乳

「新しい技術を導入することなく、今までの技術のままで乳量が増える方法」として「変則多回搾乳」があります(Dairy Japan 2009年3月号 P.26参照)。
以下は、十勝管内・N牧場の、その体験談です。

変則4回搾乳、やりましたよ。
分娩後1カ月までの牛を最初に搾って、(家に)上がる前に、もう1回搾ったんです。
(搾乳間隔は)3時間くらいは空けたかな。
初産牛は、明らか効果がありました。
乳房の張り方が違うんです。
(1カ月後に)2回搾乳に戻したときに、明らかに出そうな乳房になるんです。
だから初産牛だけでもやればいいのかも。