北海道の計画生産に対する意見

一昨日(24日)のDJニュースにあるように、来年度の全道生乳生産目標数量は、今年度実績×100%で設定されました(新規就農者枠・リフレッシュ枠含む)。

その資料に、「生乳計画生産の仕組みに係わる主な意見等について」として、とても興味深い記述があります。
うなずかれる方々も多いのではないでしょうか。

○中小規模での現状維持の経営体と、規模拡大志向の経営体の各々の役割・位置付けや、複合地帯における酪農生産基盤の必要性を明確化すること。

○プール乳価の低下が増産困難な中小規模の経営体に与える影響は大きく、一方で、将来的な生産数量の確保も重要であることから、プール乳価および生産数量の両面の視点で、バランスのとれた生産体制の在り方や生産構造の状況等を踏まえた乳価設定などの仕組みを検討すること。

○次期の生乳安定生産対策を検討する際には、規模的に一定レベルに達している生産者と、意欲的に拡大する生産者がいるなかで、乳価を含めた計画生産の制度設計を検討すべきではないか。

○平成24年度からの第8期対策の策定に向け、全道目標数量設定の考え方や経営構造の状況を踏まえた配分方法のあり方等、計画生産の今後の方向性について、戸別所得補償制度導入との関係も踏まえ時間をかけて検討する必要があるのではないか。

○第6期生乳安定対策において導入したA・Bタイプ別の配分方法は絶対に取り入れられない。

○これまでのタイプ別の生産目標数量配分やチーズの別枠配分のような手法は認められない。仮に減産となれば全体で取り組んでいくべきである。

春を呼ぶ雪上車

春を速く呼ぶ作業――雪に覆われた畑への融雪剤散布が、各地で行われています。
十勝の小麦畑で、その様子をしばし見ていました。
融雪剤を撒くことで、「最低でも1週間、場合によっては2週間くらい早く雪が解ける」とのことです。

近々発売します。自家製ヨーグルト

十勝管内のY牧場は、近々、自家製ヨーグルトを発売する予定です。
ラベルは今、デザイン中だそうです。

「自信のある生乳を搾っている、という気持ちを消費者のみなさんに伝えたくて、何か自家製品を作りたいと思っていたんです」とYさん夫妻は言います。
ご夫妻は、1年以上かけて、「うちの味」を創り出しました。

その想いがこもったヨーグルトをいただきました。
美味しい!
牛乳の味、牧場の味、手作りの味です!
ヨーグルト製造のむずかしいところは、酸味や硬さを、どの程度にするか、だそうです。

厄介なあれが動き出した!?

先週に引き続き、季節の変わり目で…。

「ここ最近、PDD(乳頭状趾皮膚炎)の広がりがすごいんですよ。雪解け時期、暖かくなってくると出てくるんです。見つけたら、すぐに薬液を付けてやるくらいしか対策はないんですが…」と十勝管内のKさん。

このように感じている方は、本誌1月号のシリーズ「これでいいのかな? うちのやり方/PDDの対処・処置について」を、ぜひ再読ください。

水が冷たいから…

日中の気温がプラスになり、雪解けが進んでいます。
でも夜は、また氷点下で、融けた雪が凍って厄介です。

「今年の冬は、1日の温度変化が大きかった。すると牛はエサを喰う量が落ちる。とくに夜間は水が冷たくて、水を飲まなくなるからだと思う」と空知管内のSさんは言います。
Sさんは連続水槽で、水槽の汚れ具合でも、そのことを感じたそうです。
来冬は、水タンク(5t)にヒーター付けて、ぬるま湯にすることを考えているそうです。