規則正しく、よく働くヤツ

十勝管内のある牧場です。
ここでは「エサ寄せロボット」が活躍しています。
ロボットは1日12回(等間隔)、つまり2時間ごとに始動するようにセットされています。
1回のエサ寄せ時間は15分から17分だそうです。

「ロボットが動くと、牛たちが飼槽に寄って来て、TMRをよく食べるんです」
「ほんと、規則正しく、よく働くヤツですよ」
と重宝されていました。

TMRセンターの使命は構成員に儲けてもらうこと

阿寒TMRセンターを訪問しました。
平成20年に稼働開始し、構成員は23戸(繋ぎ20戸、フリーストール3戸)、飼養頭数は約2800頭、草地は約835ha、コーンは172haです。
同TMRセンターの特徴は、農協営(JA専属職員派遣)であること、そして食品副産物(酒粕、ジャカイモ皮粕、醤油粕、豆腐粕など)をうまく利用して、非常にコストダウンに成功していることです。

同センターの運営、原料仕入れ、製造管理、労務管理…等々にお忙しいセンター長さん。
サイレージの水分含量測定も、「これも大事な自分の仕事」と言いながら、センター長さん自ら行なっておられました。
そして、「センターの使命は、構成員さんに儲けもらうこと」と力強く話されていました。

アニマルウェルフェアを53項目で評価する

DJニュース(11月7日付)にあるように、来春には「乳用牛アニマルウェルフェア総合評価法」がまとめられます。
この評価法は酪農家自身が客観的にチェックできるもので、「五つの自由」を軸とし、「施設」「管理」「動物」の三つのベースから評価するものです。

今のところ、以下が予定されています。

「施設」では、飼槽寸法、バンクスペース、水槽の寸法・給水能力、繋留方法、通路幅、横断通路、通路の状態…など18項目。

「管理」では、飼槽の清潔さ、水槽の清潔さ、牛床の軟らかさ、牛床の清潔さ、断尾、除角、削蹄回数…など23項目。

「動物」では、BCS、起立行動、牛体の清潔さ、飛節の状態、蹄の状態、外傷、皮膚病、葛藤行動・異常行動…など12項目。

生乳道外輸送発祥之碑

北海道の今年8月と9月の生乳移出量は、それぞれ3万9447t、6万343tでした。
去年の8月と9月の生乳移出量は、それぞれ3万3401t、4万8282tでした。
9月は毎年、都府県の生乳需要が大幅に増えること、また今年は去年の125%と大幅増だったことがわかります。

阿寒郡鶴居村に「生乳道外輸送発祥之碑」があります。
これは平成14年に建てられたのもで、その裏には、
「昭和48年生乳試験輸送開始以来、生産者の良質乳生産のたゆまぬ努力により今日まで継続され、是の功績を讃え茲に道外輸送30周年を記念し建立す」
と記されています。

今のように生乳の道外輸送が可能となるまでに、どれだけ苦労とドラマがあったのでしょうか。
この石碑を見たら、調べてみたくなりました。

輸入乾牧草

石狩管内の牧場にアルファルファ乾草のトレーラーが到着し、荷降ろししていました。
米国ワシントン州産のアルファルファ乾草です。
このトレーラーには1個400kgから450kgの梱包乾草が、56個から60個入ります。

輸入乾牧草も、その需要、海上運賃など、あらゆる点で中国の影響が大きくなってきていて、「今後、従来とは異なる様相になりそう」と業者の方は話していました。