なんと驚き元タワー型サイロの家

北海道別海町のW牧場では、使わなくなったタワー型サイロを有効利用しています。
再利用する場合、多くは車庫や資材庫にしたり、あるいは事務所として使うことがあります。
しかし、W牧場では、なんと家の一部として使っています。

今では有名な画家・大竹伸朗氏は、以前このW牧場で働いていたといいます。
そのこともあり、当初は遊び小屋として使う予定だったのを、
大竹氏の作品展を行なうギャラリーとして使っていたということです。
その後、作品展も終わり、息子さん家族の家として改増築して今の形になりました。

サイロの中の広さは驚きの20畳超えということです。
サイロの外観をそのまま使うことで、なんとも牧場に合う趣深い家になっています。
考え方によって、タワー型サイロはさまざまな利用方法がありますね。
横の電柱にある標識もかわいいですね。

十勝で一台「MO-MO-(モーモー)タクシー」

帯広市の中央タクシーさんは、「子育てタクシー」用として「MO-MO-(モーモー)タクシー」を一台用意しています。
「子育てタクシー」とは、荷物の多い、乳幼児を伴っての外出サポートや、子どもだけの送迎を安心して任せられる「地域の子育て応援団」。
「子育てタクシーをかわいく、十勝らしく」という中央タクシーの社長さんの発案で、この「MO-MO-(モーモー)タクシー」はデザインされたそうです。
「(この車は)目立つし、注目されるし、お子さんたちにはモーモーちゃんと呼ばれて親しまれています」と運転手さんは話していました。

大胆な移動式カウハッチ

十勝管内のM牧場では、子牛のカウハッチに驚くものを利用していました。
それはなんと、使わなくなった軽ワゴン車です。
子牛の乗っている軽ワゴン車はなんとも不思議でした。
M牧場では、基本的に、いわゆるカウハッチに子牛を入れていますが、
分娩が重なり、ハッチが足りないようなときに軽ワゴンハッチを使用しています。

牧場の施設レイアウト上、乾乳牛舎が分娩房と離れており、
分娩が近くなったら分娩房へ移すのだそうですが、移す前に産まれてしまった場合は、この軽ワゴンで乾乳牛舎まで迎えにいくそうです。
さらに、車を利用することで、雨風から子牛を守ることができ、
窓を開ければ、換気もしっかりできます。

カウハッチならぬ、カーハッチですね。

サプライズ Dr. ITO

Dr. カィザリンク、Dr. グターボック、Dr. ハインリック、Dr. オルブライト、Dr. ロペック、Dr. ハーナー、Dr. コノーフ、Dr. オバートン、Dr. ホール、Dr. ジョンソン、Dr. グラント、Dr. ドラックレィ、Dr. チェイス、Dr. シャルーパー、Dr. スニッフェンから「Dr. 伊藤紘一ありがとう」のメッセージ。

ウイリアムマイナー農業研究所主催の集中トレーニング講座(11月19日「DJニュース」参照)の講義中に、突然、スライドが映し出されました。
いずれも伊藤紘一氏が日本に招聘した、セミナー講師陣たちです。

「サプライズ Dr. ITO」と題された、まさに驚きのこの企画。
ウイリアムマイナー農業研究所が今年いっぱいで閉鎖することから、その貢献を振り返ろうと、全酪連の齋藤昭氏が準備されたものです。

「日本の酪農産業に大きな影響を与えた」「日本の酪農を変えた最大の人物」「次の仕事の成功を祈っている」など、伊藤紘一氏の偉業をたたえるとともに、来日した際のエピソードなども披露され、同氏との固い絆が伝わってきました。
同氏は「みなさん本当にありがとうございました」と応えていました。

防疫意識を高めよう!

先日訪れた十勝忠類の牧場で、
町をあげての防疫意識の表れを見ることができました。
これは、改正家畜伝染病予防法にかかる、
飼養衛生管理基準および特定家畜伝染病防疫指針の見直し等
平成23年10月1日付けで施行されました。
これを受け、幕別町では、幕別・札内・忠類の3農協に所属する農家に対して、
幕別町家畜伝染病自衛防疫組合から「衛生管理区域立入記録簿」と
その表示パネルが配られました。
基本的にこの記録簿には、牧場を訪問した者すべてが記入するものですが、
納品伝票や人工授精記録、診療記録の残る獣医師や人工授精師などは、
記入を免除されるとのことです。

今回の設置により、町内全員で「防疫意識を高めよう!」
という強い気持ちが伝わってきます。

みなさん、これからも防疫意識を高く維持しましょう!