皆が理解できているからこそ

【皆が理解できているからこそ】

先日取材をさせていただいたK牧場にて、繁殖検診時のミーティングに立ち会わせていただきました。

こうした申し合わせでは、獣医師からの報告や提案をそこにいる皆が同じように理解できているか? ということが重要ですが、

K牧場では、社長はもちろんのこと、スタッフの皆さんも同じように当事者として参加していました。

従業員の当事者意識が高いことで、各々の役割を理解したうえで1歩先の話し合いができ、さらに成績向上につながるのだなと感じた取材でした。

こちらの取材記事は、少し先ですが『Dairy Japan』2月号に掲載されますので、お楽しみに!

来年は暑熱対策

10月も終わりに近づいているのにも関わらず、いまだにポカポカしている北海道札幌市です。そして、今週は雪虫と呼ばれる小さな虫が大量発生しており、霧がかかったように見えます。この霧がすべて虫だと思うとゾッとします。

10月に入り、さまざまなイベントが開催されています。なかでも私がホットトピックだと思ったのは、「暑熱対策」です。今年の北海道は全道的に気温が高く、普段は暑くてもカラッとしている十勝でも、湿気が多かったと伺いました。

来年以降もこの暑さが続くのかと想像すると恐ろしいですが、今までよりも暑熱対策が求められることは間違いありません。

暑熱期を万全の状態で迎えるには、設備の変更や資材の導入はまだ涼しい時期から始めなければなりません。すると、何をするべきか? の検討期間は、実はもう始まっているのではないでしょうか?

DairyJapanからも暑熱対策に特化した書籍をラインナップしています。
『DairyPROFESSIONAL Vol.17 乳牛の暑熱対策を科学する』

ぜひ見直してみてください !

内容例:

総論 乳牛のヒートストレス

複合的な暑熱対策が必要 池口 厚男

Part 1 施設から考える

暑熱対策に有効な牛舎とは? 池口 厚男

Part 2 暑熱を生理から考える

1 暑熱と酸化ストレスの関係――リーキーガットに要注意! 鈴木 保宣

2 暑熱回復期に要注意――大腸アシドーシスが起きている! 鈴木 保宣

Part 3 暑熱を繁殖から考える

今年も夏がやってくる 濱野 晴三

Part 4 暑熱から子牛を守る

子牛の暑熱対策 鳥羽 雄一

Part 5 乾乳牛と暑熱ストレス

長期間にわたる問題 クリス アシュワース

Part 6 環境コントロール最新情報

動物中心環境と酪農の未来 ジョン マックブライド

企画記事 いま注目の大型送風機

「ECVサイクロン」 日曹商事㈱

酪農学習シートの作者がすごい

【酪農学習シートの作者がすごい】

月刊誌『DairyJapan』の人気付録「酪農学習シート」。ご存知でしょうか皆さん。

DairyJapanがお手元に届いて、袋を開け、パラパラっとめくると、1枚のぺら紙がポロっと落ちてきます。

それを拾うと「酪農学習シート」に出会えます。

北海道苫前町の酪農家である伊藤沙智さんが、可愛くてキャッチーなイラストとともに、ガチの酪農役立ち情報をまとめて

ご掲載くださっています。

ご自身がDairyJapanを読んで学んだ内容をイラストとともにわかりやすくまとめてくださっています。

そんなDairyJapanの神読者でもあり好評企画作者の伊藤沙智さんによる”個展”が苫前町役場にて開催されていました。

なんと伊藤沙智さん、農林水産省にもイラストを提供しており、とても素敵なポスターや冊子が展示してありました。

こちらは農林水産大臣賞を受賞した作品。

そして数々の作品のなか、DairyJapanと酪農学習シートも展示していただきました。

とても見やすく読みやすいデザインの資料なので、ぜひ皆さんの農場や職場でも役立てていただけましたら嬉しいです。

そうそう。苫前町といえば、この方ですよね。見たことある方も多いと思います。

 

生産物に価値をつける

取材先で出会ったこちらの牛、日本短角種という和牛の一種で、飼養頭数が少なく珍しい牛なのだそう。肉質は赤身が強く、黒毛和種のように脂の乗りは良くないため、「和牛」というジャンルではあまり価値を見出されてこなかった牛です。

牧場主のNさんは、この牛を健康に育て、脂は多くないもの新たなジャンルの美味しい牛肉を作り上げることを目標にしていました。今までは価値がないとされていた生産物も、求める人に届くように工夫することで、新しい価値を生み出すことができるのかと感動しました。

 

複数人で働くヒケツ

【複数人で働くヒケツ】

 

先日お邪魔したA牧場。大規模になり、従業員を含め10名以上で経営している牧場さんです。

スムーズに業務を回すポイントの一つに「物の住所を決め、いつ誰が使う場合でも確実に使えるようにすること」と話してくれました。

細かいところですが、「あれどこにやったかな」「あれってどこにありましたっけ?」というロスを減らすことは、単純に効率を高めるだけでなく、全員が気持ちよく働ける=良い職場作りの一環なのだなと感じました。

このような小さなルールや共通認識が、やがて農場全体の環境の良さや作業効率の高さにつながってくるとのことでした。実際に農場はどこも綺麗で、気持ちの良い空間でした。

素敵な考えだと思ったので、シェアします!

詳しくはDairyJapan9月号をご覧ください。