「根釧パイロットファームの光と影」という本が発刊された(北海道新聞社)。
著者は芳賀信一氏。
根釧パイロットファーム入植者の一人であり、根釧パイロットファーム開拓農協理事、中春別農協組合長理事を務められ、そして天皇杯を受賞されたことでも知られる方だ。
ロマン、希望、挫折、悪夢、再建…本のタイトルにもあるように「光と影」で知られる根釧パイロットファーム。
著者は、国家の一大事業の渦中に生きた農民の一人として、そのなかで経験した「光と影」を極めて冷静に振り返り、綴っている。
現場と机上計画のギャップ、機敏な計画修正の必要性、現場から声を発することの大切さ、仲間の尊さ等々、酪農において今も忘れてはならない事柄が各頁から読み取れる。