乳房炎はもっと減らせる=純利益はもっと増やせる

2016 年 11 月 25 日

Filed under: — djito @ 7:09 PM ニュース

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北海道乳質改善協議会は11月25日、札幌市で『第24回 乳房炎防除対策研究会』を開催し、道内の酪農家はじめ乳質改善に関わる関係機関や獣医師、農業改良普及員ら約320名が参加した。
今回の研究会は3部構成で6題の講演が行なわれた。

講演1『乳房炎を基礎から考える』では、まず大塚浩通氏(酪農学園大学・准教授)が『乳房は細菌とどのように戦うか』を、次に鈴木貴博氏(北海道NOSAI・技術主幹)が『ケトーシスの早期発見とその応用』を、続いて岡谷利幸氏(オリオン機械・酪農開発部長)が『搾乳システムと乳房炎』を講演した。

講演2『優良農家による事例発表』では、オホーツク管内湧別町の酪農家である安藤弘司さん・千穂さん夫妻が日頃の取り組みを紹介した。
平成22年に繋ぎ牛舎を新築、現システム(自動給飼機、搾乳ユニット自動搬送装置など)を導入して以来、出荷乳量は増加、バルク乳体細胞数は減少、周産期疾病は激減している。
安藤夫妻は「乳牛の健康を継続し、かつ個体乳量(現在は平均約1万2000kg)をもう少し高めたい」と目標を語った。

講演3『農協における乳質改善の具体的取り組みとその効果』では、まずオホーツク管内津別町の酪農家であり同町酪農振興会・副会長の為国浩貴さんが『酪農家自身が気づきできること』、永井照久氏(釧路農協連・酪農技術支援室長)が『釧路農協連の取り組み』を講演した。
為国さんは「乳質改善は“正常なとき・状況”を知っていることが重要だ」と述べ、「乳房炎はもっと減らせるし、廃棄乳をもっと減らせる。つまり、酪農家の純利益をもっと増やせる」と語った。

※詳報はDairy Japan 1月号で。

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