優秀な経営および経営改善の発表の場

2014 年 3 月 27 日

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村山昭雄さん・裕子さん

村山昭雄さん・裕子さん

村田一浩さん(左)

村田一浩さん(左)

公益社団法人中央畜産会は、326日、都内で、平成25年度全国優良畜産経営管理技術発表会を開催した。

本発表会は中央畜産会の会員(166組織)等が行なう支援活動を通じて明らかにされた優秀な実績を収めている経営および経営の課題解決のための取り組みを行なっている畜産経営等を表彰し、経営の成果を広く紹介して、畜産経営の改善に資することを目的に開催するものである。今年度は、会員による選考の結果、推薦された12事例のなかから書類選考ならびに現地審査を経て8事例が選定された。事例発表は以下のとおりである。

 

・苦農から酪農(楽農)への道のり酪農歴50年を目指して 北海道 酪農 村山昭雄さん、裕子さん

・植生改善で乳量アップ既存経年チモシー牧草地へのペレニアルライグラス追播による植生改善 北海道 酪農 村田一浩さん

・耕畜連携による粗飼料生産が経営改善の糸口になる 秋田県 肉用牛繁殖 佐藤弘さん

・水田活用で広がるドリームファームの歩み~「常陸牛」率100%一貫経営~ 茨城県 肉用牛一貫 ドリームファーム 佐藤宏弥さん

・環境問題に取り組みながらHACCPを取り入れた、私の養豚経営 長野県 養豚 有限会社中村ファーム 中村秀司さん、中村由美子さん

・カドワキ流一貫経営 4本の矢で父の遺志を受け継ぐ6次化への道 三重県 肉用牛肥育 有限会社三重カドワキ牧場

・自分の肥育素牛は自分で造る。肥育経営から始める、和牛繁殖・肥育一貫経営 広島県 肉用牛一貫 向牧場

・人・鶏・環境にやさしい経営による地域農業の活性化を目指して 大分県 採卵鶏 有限会社鈴木養鶏場

 

上記のうち、酪農経営においては、北海道の村山昭雄さん、裕子さんの発表事例が最優秀賞、北海道の村田一浩さんの事例が優秀賞を受賞した。

 

審査委員長の岡山大学大学院環境生命科学研究科、横溝功教授は「村山昭雄さん、裕子さんの経営は、経営主の不慮の農作業事故から負債が固定化したが、放牧酪農研究会への参加を機に経営努力をし、固定化負債問題から脱却した。評価する点は、1.放牧を通じて、乳牛、土壌、草の個別技術を統合し、放牧に合致した草作りに成功していること、2.放牧地で牧道、給水施設を設置することにより、牧区移動がスムーズになったこと、また、放牧により、牛体が清潔に保たれていること、3.飼料給与の改善、4.健康な経産牛の飼養、5.総労働時間の低減、6.所得率の上昇による収益性の高い経営の実現、7.常に経営情報を交換し、問題の早期発見し、経営改善につなげていること、8.新規就農者の受け入れに積極的であること、以上8点があげられる」と審査講評で述べた。また、村田一浩さんの事例については、「草地改善、乳牛の飼養管理の努力が乳飼比32%と低コスト生産を実現している」と講評した。

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