「ニーズ」を把握し「シーズ」を活用する:食品総合研究所が6次産業化のセミナー

2012 年 12 月 21 日

Filed under: — admin @ 7:53 PM ニュース

21日、農研機構食品総合研究所は茨城県つくば市内で、農研機構セミナーを開いた。テーマは「6次産業化に不可欠な流通加工研究の推進に向けて」。関係者ら約150名が集まった。

これは、6次産業化の推進に向けて、農業生産法人などが求めているニーズを明確にするとともに、それぞれの研究シーズ(求められる技術)の活用方法への助言を得ることを目的にしたもの。2つの基調講演と4つの話題提供が行なわれた。

話題提供では食品産業総合研究所の五十部誠一郎氏が、6次産業化を支える技術開発の必要性などを報告。農水省新事業創出課の吉田弘美氏は、北海道士幌町での乳牛排せつ物由来のメタン発酵施設による発電事業を含む「緑と水の環境技術革命プロジェクト(今年度で終了)」や、来年度の概算要求である食料産業イノベーション推進などを話した。

基調講演は、青山浩子氏(農業ジャーナリスト)と加藤寛昭氏(食と農研究所代表)が、各地の6次産業化事例を報告し、その技術的課題や関係者らの守備範囲などについて整理し、農業者の課題は強い動機と目標の明確化とした。

宮城大学の宮原育子教授は、東日本大震災での教訓から「東北が6次産業において目指すテーマは、命を守る非常食や防災食の開発」と提案し、地域の6次産業化を推進していくことが今、求められていると示唆した。(文責:関東支局)

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